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リスキリングが「スキルだけ」「資格だけ」「研修だけ」 にならないといいな

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こんにちは、竹内義晴です。

最近、リスキリングという言葉をよく耳にしますよね。

ぼんやりと「リ・スキル。つまり、学び直しのことね」ぐらいの意識はあったけれど、個人的には、あまり積極的には使ってはきませんでした。流行り言葉感を感じていたからなのかもしれません。

でも、最近いたるところでリスキリング、リスキリングというので「もう少し深く知ろうかな?」と思ってググってみました。ですが......なんとなくモヤモヤしたので、キーボードをたたいています。

リスキリングについて、検索上位にあったサイトから、いくつかを引用します。

リスキリングとは、「技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学ぶこと」です。

出典:リスキリングとは?DX時代に求められる理由や導入のポイント、事例を解説!|日本能率協会マネジメントセンター

リスキリングとは、働き方の変化によって今後新たに発生する業務で役立つスキルや知識の習得を目的に、勉強してもらう取り組みのことだ。

出典:【2分でわかる】リスキリングとは? 人材育成への導入時5ステップも解説|リスキル

また、多くのサイトで引用されている、経済産業省の情報によれば(厳密にはリクルートワークス研究所さんのスライドのようですね)......

新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること

出典:リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流|リスキリングとは - 経済産業省

となっていました。

冒頭に「モヤモヤした」と書きました。これらの説明を読んでモヤモヤしたのは、「デジタル時代が到来しなくたって、コロナ禍にならなくたって、働き方の変化に合わせてスキルを身に付けることは大切なんじゃないのかな?」ということでした。

言い方を変えると、それほど特別ではない(≒当たり前な)ことに「リスキリング」という言葉がつき、国の予算が投じられる。「その先には、何があるのだろう?」ということも気になりました

人材教育に予算が掛けられない企業や人にとっては、学ぶ機会を得られることは、とても大切だと思います。また、確かに、ビジネス環境の変化は速いし、デジタルツールも日々進化しているし、テレワークをはじめ働き方が劇的に変化しているので、「デジタル時代の到来」とか「コロナ禍による働き方の変化」に合わせて、スキルを身に付けることも大切でしょう。

さらに、人口減少など、「いまのままだと、ちょっとまずいかもな」といった課題が山積しているので、こういった課題を解決するためにも、環境に合わせてスキルを身に付けていくことは、とても大切だと思います。

でも、ちょっと生意気な言い方でごめんさない。どんなにあたらしい言葉でも、いままでとやることが対して変わらないのであれば、何も変わらないような気がしたのです。「資格は取ったけれど、すぐに実践できない」とか、「資格はあるけれど、稼ぐことができない」といった、「スキルだけ」「資格だけ」「研修だけ」 みたいな話には、ならないといいなと思いました。

「いまの時代に、本当に必要なことって何かな?」って考えたとき、もちろんスキルも大切なのでしょう。でも「それだけなのかな?」って思っていて。

たとえば、いま、ボクが「これからは、こういうことが本当に必要なんじゃないか?」って思うのは......「課題を認識する力」とか、「自分の考えやモヤモヤ感を言語化し、発信する力」とか、「思ったり、感じたりしたことを、少しでもいいから形にする力」とか、「何かをやろうとしたときに、協力してくれる友人・知人」とか、「実現するか・しないかわからないけれど、やってみる・やり続ける力」とか、何か、そういうことなんじゃないかと思っていて。

というのも、スキルって、こういったものがあってはじめて、生かされるものだと思うからです。

ただ、「学び続ける」という意味では、予算がついて、学ぶ機会が増えるのはいいことなのかな。

本当は、「デジタル時代の到来」とか「コロナ禍による働き方の変化」に関係なく、常に、環境の変化に合わせてスキルを磨き続けることができたらいいんでしょうけどね。少なからず、誰かや何かの「メシウマの種」だけで終わらなければいいなと思いますし、働く一人ひとりの「稼ぐ力」「生きる力」になるといいなと思っています。

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