携帯電話電波の空白地帯 - 東京の地下鉄
最近は幸いな事に地上を移動することが多いので、気になっていませんでしたが、久しぶりに地下鉄を利用して、携帯電話がつながらないことはかなりのストレスになりました。目的地に行くための駅の出口を探そうとしましたが、駅に停車している時間では、インターネットへの接続が回復するのが精一杯で、検索する時間はありません。ようやく検索が始まった頃に、地下鉄は発車して、電波の空白地帯の地下鉄のトンネルに入ってしまいます。
ユーザから見ると、携帯電話の通話が電車の中で禁止されているということをいい事に、地下鉄のトンネル内で携帯電話が使えるようにすることの優先度を下げているように感じます。おそらくいろいろとがんばっている方はおられると思いますが、ぜひ早期の実現を期待しています。日本ではありませんが、飛行機の中から飛行中に携帯電話を使えるようにしている航空会社もあるようです。近い将来、人里離れたところを除いて、携帯電話が使えないのは、東京の地下鉄の中だけだというようなことにならないように願います。
アメリカでは、飛行機に搭乗後でもドアが閉まるまでは携帯電話が使えます。また、着陸後にゲートまで移動している間も携帯電話が使えます。2003年くらいまでは、アメリカでも禁止だったようですが、アメリカン航空が独自の調査で安全を確認したことで許可が出たようです。その後、アメリカの他の航空会社も同様に携帯電話の使用を許可しています。携帯電話は、どうしても使いたいタイミングがあります。飛行機が着いたときに迎えにきている人に到着を知らせたいと思う人は多いはずです。利用者の立場に立てば、安全性に問題がない限り「ゲートに着いて飛行機を降りるまでは禁止」という杓子定規な規則は、なくすべきでしょう。
私は、電車の中でのt携帯電話の「通話」を禁止する事は行きすぎだと思っています。一部のマナーの悪い人の行動を止めるために普通の人が、携帯電話の便利な利用を阻害されていると感じるからです。遅れた電車に乗っている人に、到着駅で待つ人からかかってきた電話に出る事を「ルール違反」とする社会は、心地よい社会ではないですね。