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ソフトウェア製品開発現場の視点

ある iPhone アプリケーションのダウンロード数 - 6週間の記録

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iPhone アプリケーションは、単体では儲からないという話も出ていて、もうアプリケーションが多すぎて、一部のアプリケーション以外は、無償でも全くダウンロードされずに終わってしまうのではないかと思っていました。そこで、簡単な無償アプリケーションを1つ作って iTunes Store に置いてみました。Apple は、アプリケーションを無償で配布した場合でも、そのダウンロードの統計を開発者がダウンロードできるようにしていますので、その統計データでダウンロードの概要を知ることができます。もちろん、有償の場合は売り上げデータも付加されます。

今回の目的は、アプリケーションを iTunes で配布するまでのプロセスを一度やってみることと、アプリケーションのダウンロード数の調査です。最初なので、できるだけ基礎データとなるように以下のような条件で提供しました。

- 英語のアプリケーション : アプリケーションのユーザインタフェースだけでなく、iTunes の説明文も英語のみ
- カテゴリはユーティリティ : 誰にでも一般に使われるアプリケーションではなく、一部の人が使うと便利というツール
- プロモーションはなし : iTunes に提供する情報と、iTunes からリンクされる Web 上の基本的な情報以外はプロモーションはなし
- 口コミもなし : 一部、数名の人に話しましたが、それ以外の口コミはなし

アプリの登録は1月中旬で、2月末までの6週間のデータを集計してみました。結果の概要は以下のとおりです。

1. 6週間の全ダウンロード数は約 500

これは、私の予想よりもかなり大きい数字でした。プロモーションもしていないので、どうやってアプリケーションを見つけたのか興味があります。

2. 世界 51 地域からダウンロード

一番多くのダウンロードは予想通りアメリカで、132 ダウンロードがありましたが、次に日本の 62 ダウンロードが続いたのは意外でした。英語だけでしか情報をだしていないのに、この数字ということは、日本でのアプリケーションのダウンロード数が、一般にかなり多いことが推測されます。逆に1回しかダウンロードがない地域が、13地域、2回の地域が7地域と、「ロングテール」感があります。以下は、6週間の地域別のダウンロード数をまとめたグラフです。2文字のアルファベットは地域を示す ISO3166 のコードです。地域のバラエティは予想を超えていました。

Downloadperregion

3. ダウンロードは、最初は多く、次第に少なくなるのは予想通りだが、落ち込みの比率はそれほどでもない

最初の週は、175ダウンロード、2週目119ダウンロードと、1週目と2週目の間では急激にダウンロード数が落ち込み、その後も落ち込み続けますが、5週目は41ダウンロード、6週目は34ダウンロードとしだいに落ち着きを見せてきました。下は、週ごとのダウンロード数のグラフです。こちらは全地域の合計の値です。

Downloadsperweek

まだ、データを6週間だけのデータですので、もうしばらくデータを取り続けるつもりです。一度、バージョンアップをして、そのダウンロード数を見れば、実際に使われている数がわかるので、そのデータも興味深いところです。

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