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ソフトウェア製品開発現場の視点

iPhone + Mac + Exchange Online の連携で広がるメールアクセスの選択肢

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Snow Leopard (Macintosh の新しい OS) に Exchange 2007 のカレンダーとの連携機能がついたことで、iPhone + Mac + Exchange Online の連携が完成した。Leopard (一つ前の Macintosh の OS) ではカレンダーの連携機能がなかったために、Exchange Online との連携においては iPhone のほうが上回っていたのだった。

アメリカとインドと日本のグループ会社での IT インフラを共通にするために、アメリカとインドで使っていた Exchange を共通メール基盤として使うことになった。ちょうどよいタイミングで Exchange Online のサービスが始まっていたので、アメリカの社内のメールサーバーを廃止して、Exchange Online にすることにしたが、Exchange は Outlook との連携を前提にしているため、社内のメールクライアントは Outlook に固定されてしまっていた。このため、Mac User から不満が出ていた訳である。これが Snow Leopard で解消された。

iPhone はちょっと前から、Exchange 連携機能によって、Mail とカレンダーが同期できるのに加えて、Exchange のスケジュールへの「招待メッセージ」にも返答ができるようになっていた。そのため、メールをチェックするだけではなく、スケジュール管理においても手放せないデバイスになってしまった。7、8年前は、Lotus Notes と Palm Pilot の連携機能を重宝して使っていたが、Palm Pilot が販売されなくなって以来、その便利さを実現するデバイスと出会うことはなかった。iPhone によって、当時の環境を取り戻したと感じている。オフィスの PC や家庭の PC はインターネット常時接続を前提にしてもよい状況に近づいている。しかしモバイルデバイスの場合、利用シーンが多岐にわたるため、オンライン接続のサポートはもちろん必要であるが、やはり同期機能によってデータがローカルにあるという安心感は捨てがたい。

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