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ソフトウェア製品開発現場の視点

テストアウトソーシング

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ソフトウェア開発現場におけるアウトソーシングは拡大の一途にある。シリコンバレーでは開発部隊はインドにあるとか、イスラエルにあるとかいうのは普通になってきているし、日本でも中国へのアウトソーシングのセミナーなども行われており、製品開発の戦略上、オプションの一つとして考えなければならなくなっている。

アウトソーシングにもいろいろな形態があるが、リアルコムでは 2003 年から中国の北京にある Ensemble International という会社に製品テストのアウトソーシングをしている。アウトソーシングを始めた当初は、エンジニアから「中国語を勉強しなければならないのですか?」とまじめに聞かれたが、Ensemble のエンジニアにも日本語を読むことができる人がいるので、製品仕様などは日本語で書かれたもののままで通用している。さすがに、日本語で会話をできる人は非常にすくないので、コミュニケーションは英語になっている。会話となると難しい部分があるが、このような場合インスタントメッセージング(チャット)ソフトでのコミュニケーションが非常に有効である。インスタントメッセージングのソフトを使うと相手がオンラインかどうかがわかるし、会話よりも書く(チャット)ほうが格段に抵抗が低いようである。日本語と中国語の間なら漢字での筆談(キーボード談?)も試してみる価値があるかもしれない。

Ensemble International は毎年200人くらいの人員を採用し拡大していたが、最近 HiSoft という持ち株会社の傘下に入り、HiSoft Services (Beijing) となった。グループで数千人の規模になったと聞いている。幸い、事業に大きな変わりはなく、ビジネスも継続しているが、中国の動きはダイナミックで目が離せない。

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