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会議で誰も話を聞いてくれないのはツラい ~うなずきによる承認欲求の充足と理解の促進~

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会議で話をしている時、誰もこちらの話に関心を持ってくれていないと感じることがある。携帯電話をいじっていたり、ノートパソコンのキーボードを叩いていたり、説明資料とは別の資料を読んでいたり。会議の参加者は同じ部屋にいながら、もはや別の世界を生きている。そう思ってしまうと、こちらも説明するのがツラくなってしまい、汗がダラダラ出てくる。「だれかこっちを向いて話を聞いてくれ~」と心の中で叫ぶが、だれにもその声は届かない。

聞いてもらえないと話す気を失う

一対一の会話であれば相手の話をしっかり聞くことができる。しかし、他にも多くの人が参加する会議になると、聞いている人が他にいるだろうから、自分が聞いていなくても問題ないだろうと考えてしまう。このように集団の中にいることで緊張感や注意力が落ちてしまうことを社会的手抜きと呼ぶ。

しかし、参加者全員が社会的手抜きをしてしまうと、結果として、話し手にとって「誰も聞いてくれない」状態になってしまうのだ。誰も聞いてくれないと感じてしまうと、話し手の心理としては「うまく説明できていないから聞いてくれないのだ」、「説明している内容が悪いと評価されているのだ」ととらえてしまう。そのようにとらえてしまうと、話もたどたどしいものになってしまい悪循環に陥ってしまう。

うなずけば相手から多くの情報を引き出せる

誰も発言者の話に注意を払わないと発言者からいい話を引き出すことができず、議論は不十分なものになってしまう。だから会議ではもっと積極的に聞く姿勢を打ち出したい。

積極的に聞く姿勢を伝えるためにはうなずきが必要だ。うなずきは相手の話を多く引き出す効果がある。マタラゾという心理学者の実験によると、うなずきによって相手の発言が50%増えることがわかっている。聞いている人がうなずいてくれることによって、承認欲求が満たされ、それによる快感を得られるためだという。

たしかに、聞いている人がうなずいてくれていると、話し手は「自分の話が伝わっている」「自分の話に納得感を持ってくれている」「自分に共感してくれている」と感じることができる。そうなると、ますます自信を持ち、気持ちに余裕を持って話ができるようになる。もしかしたら、うなずきは相手に安心感を与える特効薬かもしれない。

うなずきは自分の理解を促進する

また、うなずきには他にも驚くべき効果があるようだ。別の実験では、うなずくことで聞き手の理解にも影響することが明らかになっている。ある人の政策論についてヘッドホンをつけてリズムをとりながら聞くと、その政策についての理解や納得感が上がったという実験結果が出たのだ。つまり、聞き手はうなずくことで相手の話を肯定的に理解しようとする働きが促進され、内容について深く理解できるようになるというのだ。

ということは、うなずきは相手のためだけにするのではなく、自分のためにも活用するべきではないだろうか。話し手である相手も満足感が得ることができ、聞き手である自分も深く理解できるのだから、お互いがWin-Winな結果になるではないか。こうなると、うなずきはまさに"打ち出の小槌"と言えるだろう。小槌(首)を縦に振れば宝物(情報)を手に入れることができるのだから。

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