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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

「モチベーション」と言うと許される

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学生と面談していると「最近、モチベーションが下がって・・・」とか、部活動の場面で

キャプテンが「部員のモチベーションが下がってて・・・」などと、本当によく「モチベーション」という気楽な言葉を口にします。いったいいつ頃から、この便利すぎる「モチベーション」という言葉が出てきたのでしょう。私見では、Jリーグが始まり選手や解説者がやたらと「モチベーション」という言葉を使い出した頃からだと感じています。生徒や選手が「モチベーション」という度に「やる気」と言いなさい、と言っていました。

 こんなことがありました。練習試合の数日前になってキャプテンが監督である自分に「練習試合、中止できないでしょうか?部員のモチベーションが下がってて」と言いに来ました。「やる気がないってことか?」と問うと、「いや、そうではなくて...、モチベーションが・・・」と。「モチベーションとか、分かったような分からないような言葉は使うな」と一喝。

 モチベーション、というとなぜか許されてしまう言葉のマジック。物事を正しく理解するには、それにふさわしい言葉が必要ということです。モチベーションには気を付けて。

 

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