通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

本来無料で相談できる相手などいない

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みなさまご無沙汰しております。
たまにしか書かない希少ブロガーとの声も聞こえる岩永です。
もともとIT業界が長かったつもりが、通信業界に鞍替えして既に足掛け12年。居場所が破綻したり買収されたり合併したりとそれなりにフル装備の歴史を歩んでまいりました。で、そんな私もそろそろ会社員人生の消費期限が訪れる今日この頃なのですが、自分的には割と身近な案件が。

 

「もろもろ相談する先」という避難所的な存在

きっかけは例のパソコン屋のもめごとなのですが、それを踏まえつつ自分の最近の担当している仕事を振り返ったとき、金額や契約形態の話はともかくよろず相談所的機能が無いと困る人が実はいっぱいいて、そこから受けられるサービスに対価を支払ってもよいと思っている人も実は意外といっぱいいて、しかもおそらくその層はこれからどんどん増えるだろうということに思い至るんです。

ちなみにそれがPCだとかスマホだとかタブレットだとかに限定すると各方面話が賑やかになるし色んな人が脊髄反射するんじゃないかと思うんですが、個人的には例えば一定の契約のもとに家庭に来てもらって掃除やらなんやらをお願いする家事代行系サービスも介護系サービスも家庭教師系サービスも全部根っこは同じだったりするんじゃないかと凄く乱暴に思ってる部分があったりします。ワンタイムなのか定期契約サービスなのか、定期訪問してくれるのか必要な時だけコールするのかなどなどバリエーションは考えられるとは思いますけれど。

ちなみに意図に反した契約行為がそこにあるならそれは全然別次元の話だし、だれが主体や当事者であれそういう行為は犯罪として扱うべきだとは思います。ただし、純粋にニーズがあるなら、それをどう拾うかというのはあるべき姿だとは思っています。とはいえ...

 

括り方が乱暴すぎでしょと言われるとたぶんその通りですが

あ、いや、でも、そこまで括るとさすがに乱暴すぎるんだろうとは思うので「家庭内における何らかの情報処理環境」とかでみるとそこにはPCもスマホもガラケーもタブレットもテレビも電話もFAX(意外と使われてる)も、それからIoT的な何かが入ってくるとそれらすべてが全部絡んでくるので、それを素人が全部自分で繋いでちゃんと動くように維持するのは正直無理だよと思ったりします。

でも「そんなの簡単だし普通自分でできるでしょ?」って人いっぱいいると思うんですが、その人は世の中的にリテラシー高すぎるので、是非そうではなくて困ってる人のためにスキルを提供してみてください。そうすると「無料ではなく有料でサービスするべきだよね」あるいは「これはお金とれるんじゃね?」という状況がそこにあることにすぐに気付くわけです。あとは値段の付け方とか営業のやり方、当然現場でのサービスの提供方法などを人の恨みを買わない範囲で規定して動かせばOK。

 

って感じで絵を描くと、多分やっぱり金の匂いが?

実際にそういうビジネスは今でも存在しているんですけれど、どこからお金とるんだよとか不謹慎だと言われるかもしれないけれど、それで儲かるといえるほどの金額になるかは別だけれど、でもいろんな意味でバリアフリーとか共生とか考えた場合、そして完全自立なんて自分がもともと良く知らない世界のことじゃ無理があるし、自分がよく知っていることであっても年齢を重ねてゆく中でどこかで無理が来るのはわかってる中で誰かに対価を払ってサービスを受けなくてはいけない時期が来るのは事実。ここは逃げられない訳です。
それが老化であり加齢。
劣化というと悲しいけれど。

それを踏まえ、その対価を公的資金で賄うというところから完全受益者負担までの間のグラデーションのどこで折り合いをつけるかが問題になるのだと思うのですが、さすがにそれは内容に寄るわけで、たとえば介護系の話は結構公的資金(介護保険などですね)に頼るところが大きいし、パソコン教室に通って先生に教えてもらい且つよろずヘルプデスクをお願いするなら自前で金を払えという話になって然るべきだとは思います。

 

これを費用負担なしで支える社会貢献と考えると維持できなくなるわけですが

ちなみにこういう話は家族親族ご近所その他で支えるのが筋という議論が必ず出るのは理解していて、ある部分それは正しいとは思うのですが、実際にやってみるとこれが結構大変なのは、たとえば自分の親にPCやスマホの使い方を教える経験を何度かしていたらたぶん誰でも思い当たるかと思います。しかもこれが親しい人だと費やした時間等々について対価を求めるわけにもゆかず、それでも下手すると喧嘩に近いところまで行ってしまったり。

更にちなみに言うと、純粋にだれかを支えたい助けたいという個人的な動機に基づく行動について口を出す気は全くありませんが、それが「ビジネス」という側面を持つと別の話になるというところだけは外しちゃいけないと思っています。

更に更にちなみに言うと、「とりあえず何かしらのアドバイスを求める」という無料コンサルティング的状況はよく聞く話だし、「その道のプロでしょ?仲良しなんだからタダで手伝ってよ」的な話にまで広げると収集つかなくなるのでそっち方面は掘り下げませんが、でも根っこにどこか同じものが流れている気はします。

とはいえ、それらの状況を踏まえると、金額の多寡や契約の方法内容はともかく、ある意味ドライに、でも親身に相談できる相手と聞ける状況をどこかで持っておきたいと思う気持ちに寄り添うサービスというのは今後も玉石混交と言いつつも出ては消えることになると思ってます。じゃぁ、それを自分でやってみたらどうよって?あー、ちょっと面白いかもとは思ってます。そろそろ会社員人生の消費期限が来る年齢の自分としては、ね。

Comment(1)

コメント

山田

>純粋にだれかを支えたい助けたいという個人的な動機に基づく行動について口を出す気は全くありませんが、
>それが「ビジネス」という側面を持つと別の話になるというところだけは外しちゃいけないと思っています。

ビジネスの本質も、本来はそこにあると思います。
無償で他者のために行動するのはボランティアと呼ばれています。

誰かを助ける、もしくは望む未来にたどり着くための橋渡しをする。
その結果、対価をもらって、規模を大きくしていって、よりたくさんの人を助ける。

これがビジネスの拡大です。BtoBだろーがBtoCだろーが同じですよね。

ビジネスですから、入り口がフロントエンド商品である「無料相談」なのはアタリマエのことなんですが、
何のためにやっているかがズレているから、こういう結末になるのでしょう。

これはこの企業が、自分が儲けることしか考えていないことが如実に現れた良い例かと思います。
情弱から搾取することしか考えていないからでしょう。
導入期に図に乗っちゃったんでしょうね。その時点で衰退期のことまで見越していなかったのが敗因です。
パイは必ず無くなることを忘れていたんでしょう。

無用なサービスを契約させて搾取するのではなくて

「今回はとても助かった。次もまたお願いしよう!」

という風に思ってもらえるようにしないと。
これがLTV(生涯顧客価値)の本当の考え方でしょう。

バブルが弾けて破綻した人が多数出た事を、大企業でさえも教訓にできていないという好例です。
いや、むしろ大企業こそが高度経済成長のぬるま湯から出ることができていないとでも言うべきか。


突然の失礼なコメントをお許し下さい。

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