ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

「MEGAQUAKE 巨大地震」1年前の番組に改めてショックを受ける

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「MEGAQUAKE巨大地震」という4本シリーズの番組があります。1年前の2010年頭にNHKスペシャルで放映されていたのですね。先週末、XOOMのテストとばかりに、NHKオンデマンドで番組を流して観ていました。テレビ番組を流すタブレット端末としてのXOOMの出来も良かったのですが、その番組自体がショッキングな内容だったので、記憶に残っていることを箇条書きにまとめてみます。
http://www.nhk.or.jp/megaquake/p_schedule.html

■第1回:次の巨大地震をつかめ 人類の果てしなき戦い
・地球上でスマトラ沖地震のような巨大地震が度々発生している。
・巨大地震の予測は困難だが、今はアメリカ北西沿岸部と東海地震が警戒されている。
・上記2地域の周りでは、現在地下200mで測定できる微振動が半年周期で測定されている。
・地下の地震記録を立体化すると、地震の発生していない領域が見えてくる。
・これまで記録がなく「空白域」とされる地域に巨大地震の可能性がある。

・近代都市で地震の経験が無いシアトルでは今巨大地震を警戒している。
・300年前のアメリカ北西沿岸部地震は現地では先住民族の伝承で伝わっている。
 →サンダーバードがクジラを落とし、おおきな揺れと、ひれからの波がすごかったと
・同地震の記録は日本の5か所で日記に書かれた津波の記録という形でみつかる。
 →5か所の津波記録を逆算して1700年1月26日朝9時頃のシアトル沖巨大地震を特定した

・東海地震は、発生すれば南海トラフ沿いに1000km以上にわたってずれが連鎖する。
 →東海・東南海・南海地震がさらに西側へと
・この地震領域による震災と津波からは、近代都市が未経験の未曾有の被害がおきる。
 →地震の揺れは10分程度の長時間にわたる

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Wikipedia:南海トラフの画像引用させてもらいました。

・仙台内陸部でボーリング調査を行ったところ、1000年前の大津波を記録する地層が出てきた。
 →「ここでも記録に残っていない巨大地震による津波があったのですね」と東北大教授
 →地震学者たちの目が東海に行っていて東北沖を予測できていなかったことが残念

■第2回:KOBE15秒の真実 そのとき地下で何が
・神戸の震災は15秒だった。
・大きな地震は地盤間のアスペリティ(固着域)が突如はがれることで発生する。
・15秒の中で2か所のはがれが数秒差で連鎖的に発生した。
 →最初の揺れをしのいだ建物も二度目の揺れで致命傷を負った
・断層は水が徐々に浸透することで突如活性化した。
 →位置の事前特定が難しい
・木造住宅、高速道路、地滑りと、それぞれの生存者の証言を元にメカニズムを説明する。

■第3回:巨大都市(メガシティ)を未知の揺れが襲う 長周期振動の脅威
・メキシコ地震は、M8.1の震央から400km離れたメキシコシティに甚大な被害を与えた。
・その現象が長周期地震動と呼ばれるもの。
・長周期振動とは、地震の振動周期よりも長い10秒周期程度の揺れが発生するもの。
 →地面奥のやわらかい地盤部分に地震エネルギーが閉じ込められ、周期が変わるメカニズム
・地震の前半は振動数の高い揺れ、数分経ったところからゆっくりとした揺れに変わる。
・振動数が高いとコンクリ、中程度に低いと木造、とても低いと高層ビルと固有振動数が合う。
 →メキシコシティでは250以上の高層ビル・高層住宅・ホテル・病院などが倒壊
 →7000人以上が死亡

・長周期振動の恐れは関東平野にもある。
 →関東平野の地面奥にはやわらかい地層がある
 →東海地震のエネルギーがそこに閉じ込められた際に長周期振動へと変質する
・長周期振動は近代都市があまり経験していない超高層ビルの倒壊を招く恐れがある。

■第4回:TUNAMI 襲来の悪夢
・スマトラ沖地震で発生した津波の映像から町に津波が入った現象を分析する。
 →町のかたい建物から波が路地を回り込んで入り組んで入ってくる
 →当初はゆっくり入ってきている波が、別な路地からのものと合流すると高速化する
・波が呑み込んでいるガレキが破壊力を高めている。

・東海地震の際には有史以来初めて、都市とそこの住民が津波に見舞われることになる。
・東海地震の際に高知で受ける被害をドラマ化している。
 →高知で昔、被災したおばあさんが若い人に注意勧告するも「こんな遠くまでは」と…
・東海地震の際に川の多い大阪で発生しうる被害についてもシミュレーションしている。

・津波の記憶は世代が代わると薄れていく。
 →ビルが発達した都市での津波は人類がまだ経験していない

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記憶に残っていた部分を一挙に書き出してみました。

とにかく、全てが地震という映像化しづらいものをCGなどでうまく表現している意欲的な番組です。そして、今回の震災につながるであろう情報をその1年前に放映していて、そこから学べなかったこと、対策を打てなかったことがとても悔しいです。

東北関東大震災が東海地震発生の確率を下げることはありません。

いや、むしろ上げたとも言えます。震災からの復興に入りかけたところに、追い打ちをかけるように東海地震が発生する可能性もあるわけです。それこそ、日本は壊滅的な被害を受けることになります。

知識として知っておくこと、そして、それが発生したときに備えておくこと。何とも大切なことだと考えました。

なお、是非NHKオンデマンドで購入すればこのシリーズは1話315円です。あるいは特選ライブラリーという3カ月より前の過去の番組がライブラリーになっているところの利用料金は月額945円です。あと、読んでいませんが単行本も出ているようですね。『NHKスペシャル MEGAQUAKE巨大地震―あなたの大切な人を守り抜くために! 』。

あ、別にNHKの宣伝をしているわけではないですよ (^^;)。

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※20100417 1310 南海トラフの画像を挿入しました。

※20110417 1835 冒頭になぜかあった「こ」の一文字を消しました。

Comment(3)

コメント

石原良太郎

貴重な情報をありがとうございます。高層ビルの側に住んでいますが、倒壊する可能性まで考えが及びませんでした。「あなたの大切な人を守り抜くために!」その通りですね。地震直後に、twitterで、坂本さんが巨大地震の連鎖や原発の立地について発言されていたのを覚えています。地震の時にどこにいるかは「運」みたいなものですが、その後は準備によって随分違うことになると思います。
地震の前の週の金曜日にネットで地震予告の情報が流れていました。いつもこのような予知情報が流れているのかもしれません、たまたまかもしれませんが、妻に「気をつけようね」と話していました。不思議です。

石原良太郎様、

一年前の番組だったのですが、あまりに今回の震災から思い当たる部分が多くて、正直なところ驚きました。類似した巨大地震がすぐそこに有り得るというのも恐ろしいことです。ただ、そういう場にいても、いや、そういう天災と隣り合わせだからこそ、この自然とともに生きる、自然を受け入れる国民性ができたのかも知れないと番組では言っていました。それを見ずに避けるのではなく、直視して考える。あまりの無力感に「運」も感じます。そういった災害が発生したときに、それを受け入れる生き様ということを考えさせられました。

るるん

MEGAQUAKE 2012年 3/30深夜【日付は3/31】 1:15から再放送やりますよ~
第二シリーズも あります。

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