あるバンドのCD直接販売の形を見て
前回書いたように、私は、愛知県豊橋市で楽器の小売店の仕事をしています。
また、Shirai Keetというドラムのブランドも持っていて小売店さんに卸しています。
小さなドラムメーカー的な立場で書いた前回のブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/shiraitoshimitsu/2016/01/post_1.html
『気持ちとして、利益のできる限り満額が、作り手本人(メーカー)に渡るように』が最高のお礼の伝え方だと思っていたけれど、どんなときでもそれが正解とは限らないのだなあ。考えるきっかけになりました。 https://t.co/OP6hnVIC4O
-- うまゆう (@uma_klpe) 2016, 1月 28
このような感想を頂きました。
作り手が自社で各地に販売員を雇うとなると、会社にとって人件費が大きな負担になりますし、在庫を小売店で持っていただける事など、小さなメーカーにとって、とても重要な事ですよね。
話は一転して、「メーカー直売」の良さを実感したのが数日前。
私が大好きなバンドで「クラムボン」というバンドがいます。
昨年武道館のライブ後、メジャーレーベルから離れ、インディーズになりました。
新しいミニアルバムは、CDショップでもAmazonでも買えません。
クラムボンのライブの日、ライブハウスがクラムボン専門のCDショップになるのです。
ライブ中にその理由を、本人たちが説明しています。
要約すると「自分たちが作りたいものを作る為。」
自分たちの近況と、今何をしているのかをシンプルに伝えたMCはライブで是非見て欲しいです。
大きな会社になると関わる人が増えルールも増えます。マイノリティーな要望に柔軟な対応が難しいこともあり、DIY的な方向で、自分たちが作りたい物を作ることもできる。ということですね。
(説明する必要も無いですけど、メジャーでずっとやってきて、クオリティーの高いチームの仕事を沢山経験したからこそ、説得力のある作品が自分たちで作ることが出来て、販売することができるわけです。)
単純に直売=中間マージンが少ないから、安く良い物が買える。
という考え方は、全てにおいて正しい訳では無いですし、様々な規模で、自分たちに適した売り方を考えていて、それぞれに人の心が関わっています。
「バンド」も一つの会社や部署的な組織なので、クラムボンのような尖った活動状況を見ていると、とても勉強になります。
そういえば、クラムボンのSNS活用なのですが
Twitterでベースのミトさんが告知関係など発信を行っているので
ミトさん https://twitter.com/micromicrophone
または、
事務所のtropical https://twitter.com/tropical_info
(事務所のアカウントはニュースサイトのRTも多いので、ざっと関わりの強そうな人をフォローしてからRTをミュートすると大切な情報を漏らさないと思います。)
それではまた。