PowerPoint だけで 藍澤光さんを描いてみました
PowerPoint でクラウディアさんを私も描いてみました の続きネタですね。
完成図はこれ。PowerPoint は本当に優秀です。このくらいの絵なら基本機能だけで書くことができます。もちろんIllustratorが得意な方はそちらのほうが良いかと。私はPowerPoint のほうが得意なので♪
職権乱用?Windows Phone 8 (描き方はこちら) を持たせてみた。なんとなくクラウディアさんの次なので藍澤光さんかな?というノリだけ。怪しい人だと思われてる?
お疑いの方のために。ほら、PowerPoint 図形でしょ?
PowerPoint の図形なのでちょっとした修正はできるので、こんなことも。
Power Point にすごい機能があるのか?
実は使っている機能は、こんなところ。オブジェクトも含めて普通のプレゼン資料を作るよりもはるかにすくないです。
- 曲線オブジェクト+フリーフォーム
- 頂点の編集
- 図形の結合(たまに使う。ヘッドフォンの穴あけ、靴を作る)
- 図形の書式設定(塗りつぶし、線、グラデーション)
- 書式のコピー/貼り付け
- グループ化
基本的には PowerPoint 2013 推奨。せめて PowerPoint 2007必須。
基本的な作り方
半透明可能な下絵を置きます。ほぼと半透明は使わないですけどね。今回の元絵はこちら。
後は、曲線オブジェクトでパーツを作っていきます。同じ色を持つ面を1つのオブジェクトとしてとらえるといいでしょう。
★例)髪の毛の影を作る
まずはザクッと曲線オブジェクトで作成、顔の隠れるところは適当。
ベースの図形ができたら作業しやすいように塗りつぶしと、線の設定をします。塗りつぶしは半透明の色付き、線は細い黒線。実はPowerPointでは作ったオブジェクトを選択するとき塗りつぶしがないと、面を触って選択することができないのです。ですので半透明の塗りつぶしが必要。
でも、毎回設定するのはめんどうですよね。ですから、設定済みの図形(パレット)を用意しておいて、「書式のコピー/貼り付け」を適応すれば簡単!この絵の中ではリボンの上の角丸四角がパレットです。
後は、「頂点の編集」で形を整えます。できる限り頂点を減らすようにすると後での調整が楽。曲率の+-が変わるところだけで頂点を設定すればここまで減らすことができます。
後は、塗りつぶしで色を付ければ完成。
作ったパーツは「オブジェクトの選択と表示...」から名前を付けておくとあとで修正するのに探しやすいです。そしてまとまったパーツは「グループ化」しておくと、必要な時にまとめて非表示にしやすい。下図の右端の目のアイコンで表示/非表示切り替え。
★ 例)髪の毛のベジェ曲線というか頂点
ベジェ曲線での描画になれるのがコツですね。基本的にはカーブの頂点(凹凸)に点を置いていくとよいかと。Illustrator を使ってた人は得意そう。
★ 例)体部分
これをひたすら繰り返します。体の部分ならこんな感じ。まずはこんな風にざっとパーツを作って。
形を整えて塗りつぶし。服の白い部分も別の図形を作って半透明の城で塗りつぶしておいてます。
それぞれきちんとグループ化しておきましょう。
★ 例)目
たとえば目を作るのにこれだけのパーツを作って構成しています。
ちょっとしたテクニック
上の目の部品を作るのにも使っていますが、ぼかし風味をうまく出す方法がいくつかあります、等々。
★柔らかい面
影を合わせるとき、色の濃い面を重ねますが境界線がくっきり出てしまいます。この場合線を太くして線の色を半透明にすると少し境界を和らげることができます。ただ、うまくいきやすい色と生きにくい色、塗りつぶしが半透明の場合恋境界線ができてしまう問題が出る場合があるので注意。
★半透明グラデーション
たとえば、頬というかチークは半透明を加えたグラデーションを使うと簡単に作れます。同じ肌色のグラデーションですが、外周の方の色は透明になっているので、淵がぼけた塗りつぶしを作ることができます。
ただし、これは基本的に丸や四角など基本プリミティブでないときれいにできないのでもう数個詩複雑な形の場合は、基本図形を組み合わせて実装するのがよいかと。
★図形の分割
図形の分割機能が使えます。といっても今回のケースではあまり使ってませんが。
たとえば、足ですがこれは足全体の形が重要なので、いったん足全体を作ってから靴の部分を分割しています。「図形の結合」→「切り出し」 で分割したら余ったバリは削除。最後に彩色して完成です。
ちなみに、全体の描画はOffice の図形描画なので、Excel や Word でもできないこともないですが、Wordは行がExcelはセルがあり、それを編集すると図形に影響が出てしまうことも。要はバックグラウンドの変更に対して図形が影響を受けてしまうケースがあります。なので、Power Point 推奨。
そして、この図形の結合メニューがExcel なんかだとあらわれないので(私が知らないだけかも)PowerPoint 一択になりますね。
オブジェクト構成
上でも紹介しましたが、オブジェクトを選択するとこんな状態。さすがにすごいことになりますね。
ちょっとえぐいですが、パーツを分割するとこんな感じになりますね。ね?PowerPoint でしょ?
グループ化されたパーツ群。
注意点
PowerPoint での注意点。やはり専門ツールではないので、時々機能的に困ることもあります。(ほとんどなくなりましたけどね)
- グループ化したらそこにオブジェクトを追加することはできません。一度グループ解除してオブジェクトを選択追加したうえで再度グループ化します。
- ズームが400%以上できません。できる限り元絵は大きいほうがベター。
- 頂点編集をしているとクリックしているところとずれたところが反応することがありました。そのときは一度ズームの倍率を下げて再度ズームの倍率を上げると治ります。Ctrl+マウスホイールで簡単に対応できますね。
ぜひ挑戦を
なんといっても PowerPoint 大概のPCには入っているかと。せっかく入っているのにもったいない。ぜひ挑戦してください。なれてしまえばそんな大変ではないです。
こんなことができるようになると簡単なロゴやアイコンは PowerPint で作ることができるようになります。便利ですよー。
私も、おうちで執筆活動の合間にコツコツと。行き詰ってる時の方がこっちでの解放感が大きい♪