【速報】若い女性がソーシャルメディアのリード役
eMarkersに掲載された最新調査結果より。
・ Younger Women Step to Social Beat (eMarketer, 2009/11/11)
この記事では,新しいブランドや商品を探す時にどのような手段を用いるかという調査結果をベースに,若い女性がソーシャルメメディアを積極的に駆使する傾向があることを紹介している。
調査対象は米国ジェネレーションY(20-34才)女性とジェネレーションX(35-49才)女性。
調査日は2009/10/29,情報ソースはPopSugar Media "Why Y Women?"調査だ。
■ ブランド/製品発掘のために利用するメディアがこちら。
■ ブランド/製品情報シェアのために利用するメディアがこちら。
特にソーシャルメディアやブログの活用において,世代間に大きな差が出てきているのがわかる。
特に若い女性(日本でいうF1層)の42%は,ソーシャルメディアを通じた友人のアクションやクチコミをブランド/商品を知る手段として活用しており,彼女たちにとってはオンライン広告より影響力が高い。
また情報を共有する手段としても,電話やeメールの比率が上の世代よりも少なくなり,ソーシャルメディアへの投稿が多くなっている。
昨日の記事 「直近決算に基づく mixi,モバゲー,GREEの業績比較」 内でも,mixiの女性比率が55%と高いことにふれ,その原因としてソーシャルメディアは成熟するにつれ女性比率が高まる傾向にあることをあげた。
米国FacebookとTwitterのユーザー属性も同様の傾向となっている。
【Facebook ユーザー属性 by Quantcast on 2009/11】
【Twitter ユーザー属性 by Quantcast on 2009/11】
ソーシャルメディアの創世記は2004年(米国SNSの草分けFriendsterが急成長しはじめた年)だが,そのころから関与していた筆者の感覚では,2006年ぐらいまではイノベータ/アーリーアダプタの多い男性が主導し,逆に一般層に浸透しはじめた2007年以降は女性のリードが増えてきたように感じる。
もちろん性年齢の傾向はコンテンツに大きく依存するが,例えば,プーぺガール,アットコスメ,クックパッドなど女性専用クチコミサイトの成功事例は多いが,逆に男性専用で活性化しているサイトはあまり聞かない。
この背景には,女性が男性よりコミュニケーションを大切にする脳特性を持っている点が大きいだろう。オフィスでの昼食風景を見れば一目瞭然。とかく 「食事」 という機能を重要視する男性に対して,女性は明らかに 「食事とともに会話を楽しむ」 傾向が強い。
したがって,ソーシャルメディアの活用を検討されている企業は,若い女性のインサイトを十分に理解する必要がある。またソーシャルメディアの企画運用チームには,若い女性,特に新卒女性(彼女たちはデジタルネイティブの先駆けだ)を入れ,その意見を尊重することをお奨めしたい。
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