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タレントが昔出した本の復刊は難しい?

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復刊専門の出版社「復刊ドットコム」には、様々な本に復刊リクエストがよせられます。

マンガ・タレント本・文芸・SF・写真集など。

書店の店頭やAmazonで手に入らない、品切れ・絶版となった本を、復刊ドットコムサイト上で読者から復刊のリクエストを受け付け、投票数が一定数集まると、出版を働きかけます。

復刊までのステップは、復刊ドットコムが、集めたデータを持って最初に出版された出版社に相談にいきます。そこで出版社・著者が承諾した場合、復刊が可能になります。その出版社で自分のところで復刊すると決めた場合、復刊ドットコムの仕事はそこで完了です。このため、本の文化を守る非営利団体かと思われることもあるそうです。

 
「本が欲しい」というマーケティングデータだけを渡して、元の出版社から発行されてしまうのは割にあわない感じがします。けれども一度絶版になるということは、事情があってのこと。また、再版するためのコストや手間、在庫を抱えるリスクを考えると、自社では出さないという判断をする出版社も多くあります。その場合、権利関係をクリアした上で、復刊ドットコムが版元として出版します。

しかし、長い年月をかけて働きかけても、復刊の了解を得られず、出版できない本も多くあります。中でも難しいのが「芸能」分野。タレントが書いた本や写真集の出版です。

理由は、権利関係の処理の難しさにあります。特に、若い時と今のイメージが大きく異なるタレントの場合は、事務所や本人が許諾することはほとんどありません。

「テレビも同じ。過去の音楽番組を使おうと思っても、許可が下りずに特定のタレントの部分だけ放映できない、というケースも多い」

と放送作家の山名宏和氏はいいます。

一定数のファンがいるタレントの絶版本は、復刊リクエストも集まります。特に、何かの記念などのタイミングで一気にリクエストの機運がもりあがります。テレビ企画で生まれたとんねるずの「野猿」の本は、撤収(解散をこう表現した)10周年で復刊のリクエストが集まりましたが、まだ復刊は実現していません。

稀有な復刊の例は「レスリー・チャン」の写真集。没後10年でリクエストが集まり、復刊が実現しました。もともと日本で発行された写真集ですが、日本だけでなく中国からも購入されるケースが多いといいます。
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=17163

思い入れのある本だからこそ、紙で手元におきたいと思うもの。全てが自社の出版物にならなくても復刊するミッションの復刊ドットコムだからこそ、読者から信頼され、真剣なリクエストが今でも毎月1000件集まるのです

(オプンラボ 小林利恵子)

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《セミナー》

放送作家 山名宏和と一緒に
「復刊リクエスト」のデータから掘り起こす人気コンテンツ
http://www.opnlab.com/events/fukkanhoso
日時:10/7(水)19:00-21:00
場所:徳間書店(大門)

内容:最近の復刊のトレンドを、復刊ドットコムが放送作家と読み解いていきます。
復刊ドットコムで「資料」として購入した、貴重な「野猿」の本や、ラーメンズの一風変わったカルタなどの実物もセミナーの時にはお見せします。

《新サービス》
復刊オープンマーケティング
https://www.fukkan.com/publisher

内容:復刊ドットコムが提供する総合マーケティングサービス。 復刊ドットコムに集まる、熱烈な会員の声をデータ集計し、 出版社やマーケティング担当者にとって価値のあるリサーチ情報を提供。
月額1000円(出版社が自社のデータのみをみる場合は無料)

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