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「根拠のない自信」と「不都合な真実の直視」

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尊敬する現役ITエンジニア経営者の方から、新規事業会社の立ち上げの連絡をいただいた。 現業とは毛色の違うサイバーセキュリティ関連の事業を行う会社だそうだ。

短い彼のメッセージの中には以下のポジティブな一文があった。

"何故かうまく行くイメージしか頭の中にありません。不思議なもんで。"

長年ご自身で事業をされて成功してきた "感覚" からの言葉なのかもしれないが、こういうのを所謂ポジティブな「根拠のない自信」というのだろう。

「根拠のない自信」を "いいかげん" とネガティブに捉える人もいるだろうが、何か新しいことを始める際には「根拠のない不安」に支配されていては一歩を踏み出すまでに莫大な労力と時間を要し、また得てして"止めておこう"ということになりがちではないだろか? 「根拠のない不安」が導くのは「不安の根拠」を探すことになりがちだと思う。「根拠のない自信」は長く立ち止まるのではなく前に進むことを考える推進力になるだろう。

だからと言って何も考えずに進んだ先には「失敗」が待っているだけだ。 当初の考えや計画の誤りや未熟さという「不都合な真実」から目を背けずに直視して軌道修正や改善を行うことが必要だろう。

「根拠のない自信」を持ちつつ進み、「小さい失敗」を重ね、それを元に改善、軌道修正をしながら進む。

彼はそんな風に新規事業を爆速で進めるのだろう。 陰ながら応援していきたい。

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