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facebookは、ほとんどアクセスされない長期保存データをSSDに格納したいらしい

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昨年、自分のノートPCのHDDをSSDに換装した。見違えるほどPCが速くなった。

起動も速いし、ディスク内の検索も速いし、大きなPowerPointを開くのも速い。
従来型のハードディスク(HDD)と比べて結構割高だったが、十分投資した価値があったと感じる。

このSSD、最近はサーバーでも使われるようになってきた。
特に高速なアクセスを求められるデータや頻繁にアクセスされるデータの格納場所として使われている。 IOスピードがシステム全体のボトルネックとなっているものに使われているケースがほとんどだろう。

しかし、まだまだ高価であり、利用は一部に限定されている。

ところが、facebook は SSD をコールドデータに使おうとしているようだ。
コールドデータとは、データへのアクセス頻度を"温度"に例え、頻繁にアクセスされるホットデータ、それに対してあまりアクセスされないコールドデータと呼んでいるものだ。




facebook のコールドデータで容量が大きいのは膨大な写真データだそうだ。 毎日3億5000万枚の写真がアップロードされ、全部で2400億枚の写真が facebook のデータセンターに保管されているという。
それらの写真の中で古くなったもの、と言っても1週間前の ”古くなってしまった写真” の多くは滅多にアクセスされない。 自分や友達のFBを見ることを思い出せば判るが、そもそも facebook は古い昔の投稿を検索することが苦手である。

そのような滅多にアクセスされない、ひょっとしたら二度とアクセスされないかもしれない膨大な量の古い写真が、データセンター内のハードディスクに保存されている。
そして、その膨大なハードディスクは、アクセスされることが無いのに、多くの電力を使い、多くの発熱をしながら24時間休みなく回転している。

これは勿体無い、地球環境にも良くない。


一方、SSDは、機械的な機構は無く電子部品のみで構成されているので、あまり電力を必要としない。 また回転しないので壊れる頻度も少ない。 発熱も少ないので、データセンターの空調設備も簡略化できる。つまりはランニングコストが相当削減できる可能性がある。

というわけで facebook はこれらのコールドデータを SSD に格納したがっているという。
巨人の要望によって開発されるコールドデータ用SSDがどれだけ安価になるか、注目したい。

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