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中国政府の個人輸入規制強化でネット通販市場は?

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中国税関総局による新規則開始、個人輸入者、輸入代行業者へ大打撃か?

中国のネットショッピング市場では、粉ミルク、化粧品等の海外製品の個人輸入代行が好調な売上を伸ばしているが、そんな中、中国の税関総局が個人輸出入の関税適用価格を500元から50元へと大幅に引き下げる通告を発表した。
税関総局監督管理部門の関係者によると、関税適用価格の変更だけでなく、今まで不明確であった個人輸入代行の扱いについて商業性のある貿易行為とみなし、「物品」ではなく、「貨物」として取り扱うことを明確化した。

これは、個人輸入として関税を支払わずに海外製品を輸入していた悪徳業者を取り締まるためのものだ。新制度適用に伴い、既に税関総局が中国各地の税関に対し個人輸入される物へのチェック強化を指示しているとのことだ。
ある輸入代行サービスを行う経営者は、

実施されたばかりなので実態は未だよくわからない。一時的な困難があるかもしれないが、影響はさほど大きくないだろうと考えている。感覚としてそんなに変わらないかと思う。なぜならば、個人輸入の場合は送料が高いため、輸入代行サービスの利用者は現在でもほとんどが500元以上のものをたくさん買っているからだ。

と述べている。

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