個人情報をフル活用したピザ屋 (フィクション)
新倉さんの言われているプライバシーに関しての『侵害されたくない領域、イヤと感じる感じる』に関連して、プライバシー、特に個人情報の活用にに関して、興味深い動画があります。
このビデオは、ピザをオーダーしようと電話したケリーに関する、あらゆる情報をピザ屋が知っていて、店員があれこれアドバイスするというもの。
ケリーはピザをオーダーしようと、ピザ屋に電話する。ピザ屋では、発信者番号を検出し、コンピュータ画面に個人情報が表示される。
ピザ屋:ケリーさんですね? 社会保険番号は610204998xxx。合っていますか?
ケリー:ああ。
ピザ屋:住所は736Morerose Courtで、携帯からお電話されていますね? 今はご自宅ですか?
ケリー:いや。ちょうど仕事が終わったところで・・・
ピザ屋:あ!それではオフィスに。 住所は175・・
ケリー:いや違う。今家に向かっているところだ。
ケリー:ダブル・ミート・スペシャル・ピザを頼みたいのだが。
ピザ屋:20ドルの追加チャージが発生します。
ケリー:どういうことだ?
ピザ屋:貴方は、高血圧の上、コレステロールも高いためです。 また、免責同意書へのサインも必要です。
ピザ屋:合計は、67ドルです。
ケリー:え!? 67ドル?
ピザ屋:はい。貴方の家は犯罪発生地区ですので、デリバリー追加チャージがかかります。
ピザ屋:それでは、もやしサンドコンボ は如何ですか? お安いし、美味しくて、ダイエットにもいいですよ。
ケリー:俺はダブルミートが・・・
ピザ屋:67ドルでよろしければ。
ピザ屋のPCには、ケリーのハワイへの航空券情報や、最近購入したものが表示されている。 服とそのサイズ、財布、コンドーム・・
ケリー:わかった。もやしサンドでいいよ。幾らだ?
ピザ屋:19.9ドルです。 あ! クレジットカード利用が上限となっていますので、現金でのお支払いをお願いします。
日本の個人情報保護法では、いわゆる名簿業者も現状では合法という扱いだそうで、様々なルートから集められた個人情報を使ってこのピザ屋のようなことが既にできているのかも知れません。