データセンターの比較評価チェックリスト
2009年2月26日に総務省が発表した「データセンターの安全・信頼性に係る情報開示指針(第1版)」について、少々時間ができたのでよく読んでみた。
私も以前データセンター事業に携わっていたことがあるが、この開示指針の項目はデータセンター事業者にとって"公表したくない"だろうと思われる項目が結構ある。
将来、この開示指針をもとにした認定制度が創設される方向であり、データセンター事業者は、未整備の項目への対応を急がなくてはならないだろう。 (たいへんそう・・)
全く逆にデータセンターの利用者の立場では、総務省から公表された情報開示指針は、データセンターの比較検討、比較評価に大きく役立つだけでなく、既存のデータセンターユーザーも、現在利用中のデータセンター事業者に対して各項目についての説明を求め、現状のリスクの把握とその対応、改善を要請するための有効な道具となるであろう。
しかしながら、各項目は一般のユーザーにとっては判りにくいものもあるため、各項目についてデータセンターの比較評価を行うユーザーの立場でのポイントを整理してみたので公表することとした。 各項目でのポイント解説や補足だけでなく、更にブレークダウンして確認すべき事項などを纏めてあり、データセンターを検討中の方々にご活用頂ければ幸いである。
総務省「データセンターの安全・信頼性に係る情報開示指針(第1版)」 ユーザー企業のためのポイント解説
データセンターの見学に行くと、目(虹彩)や顔認証などの最先端のセキュリティシステムに目を奪われがちであるが、もっとも大切な "ダウンしないシステム"をささえるインフラと運用管理にこそ、フォーカスして最もニーズにあったデータセンターを選択していただきたいと願っている。