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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

やはり人類の歴史は破滅へと向かうのか?

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トランプ、金正恩、プーチン、そして習近平、民族至上主義、排他主義、覇権主義、軍国主義、などの諸点でどこが彼らが批判するイスラム国などと異なるというのか?

それにしても共産党大会での習近平の発言や今後の政策には驚いた。これは、多分上記の皆にある程度共通していると思われるが、自分だけが優れている、他者は愚鈍だと信じているとしか思えない。この点は、我が国の総理大臣にも通じるところはあるが。

今回の発言をそのまま受け取れば、中国では、また天安門が起こるのだろうし、間違いなく軍備による侵略を仕掛けるだろうし、中国国内の漢民族以外は益々迫害を受けるのだろう。

だが、私には一つ大きな疑問がある。彼は、本当に漢民族なのだろうか?ちょっと他民族が混じっているような気がするのだが、その点はちゃんと確認して発言しているのだろうか?それから、そもそも中国が民族同士の粛清の歴史を経ていることを認識しているのだろうか?残念ながら中国の歴史で、最大の版図を持ったのは元でありモンゴル族だ、その次は清で満州族だ、だから漢民族という点では、さらに小さな明にまで遡るのだということ、つまり彼が世界に誇るという漢民族は決して中国の歴史の主流とは言えないということを、是非思い起こしてほしい。

そして、多民族国家として、多様性ある人々が幸福になるような社会を創れなくては、その優れているところすら証明できないのではないか?それを冷酷な弾圧と軍備で行うという彼の宣言は、中世に戻るという人類の歴史の後退にしかならない、要はその程度の知識と理念しか持ち合わせていないということだろう。そのようなリーダーを神のように仰ぐ経済・軍事大国がのさばることは人類全体の存続にとって極めて危険だと言わざるを得ない。

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