セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

今こそグローバルに考えるべき時代だ!

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Berxit、トランプ現象など、孤立化へ向けた動きが目立つような気がする。もちろん、そうは言っても歴代の世界の盟主であった英国や米国が簡単に自国の利益だけを追求するような政策に大転換するとは思えないが。

ただ、引き続き覇権主義的な動きをするロシアや中国に対して、人権や平等など普遍的な価値を問い続けることは、人類の長い歴史の中で20世紀になってようやく進みだしたものであり、この動きに竿をさしたくはない。人種や男女間の差別が、理念的にはなくなってきた現代において、残されたそれが宗教・信条によるものだとすれば、この分野における乖離をどう縮めていくかというのが、今の人類の最大の課題であるはずだ。

宗教が、行き方や社会・文化にかかわる度合いが大きいだけに、距離を縮めることは難しいし、時としてそもそものキリスト教的な人権概念と相いれない慣習などもあったりするのは事実だが、この間イスラム学院で私が話したのとは逆さまだが、共通性を探る生態学を重んじながらも、一方でどこが異なるのかということをお互いに良く理解し合う分類学もまた重要なのだ。違いを理解し、それを尊重することから相互の意思疎通が始まる。

戦後の世界では、国際協調を念頭に国際連合が出来、更に紛争処理の手段として様々な機関が設立された。その一つが国際刑事裁判所で、これからロシアが離脱する。ウクライナの問題も一つの理由かもしれないが、ロシアが指摘するようにそもそも機能してこなかったという評価もあるようだ。極めて残念なことだが、多様な世界を一つの理念で裁くことの難しさを表すものだろう。

ともかくも、これまで世界をけん引してきた欧米の大国が孤立化を多少なりとも進める中で、一方で他方の極が覇権主義的な色彩を帯び続ける中、文化・宗教などの違いを認めつつも、同じ価値観に基づく人類としての共通の理念を構築していこうという試みは益々重要性を持ってきていると感じており、その中において我が国が国際社会に貢献できる余地はあるのではないか、と思っている。

振り返ってみれば、大東亜共栄圏という発想も、ある意味覇権主義的であったことは否めないと思うが、一方で欧米列強が侵略を繰り広げるアジア地域において、その自立を一緒になって達成していこうという理念が一時的にせよあったことは、我が国のこれからを考える上でも今一度思い起こしてよいと考えるのだ。

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