今朝のラジオでも、アメリカでは理系の学生、特に理学部や工学部を志望する学生の減少を問題視するニュースがありました。サイエンティスト(科学者)と言われるような基礎研究を目指す人もさることながら、エンジニア(アメリカでは事務か営業でなければエンジニア/テクニシャン)に分類されるほどエンジニアの幅は広いですが)になろうとする若者が減っていることが危惧されているとのこと。
「PhD(博士号)を持っていなくても、バイオテクノロジーの会社で働けるのですよ。」というコメントも出ていました。
昨日も、あるIT企業で打ち合わせをしていた時の事。
「うちでもエンジニアを募集しているだけど、日本で誰か知らないかい?」
「今は就職難だから、けっこう見つけ易いのではないかしら?
「日本で英語ができる人は技術系の仕事は探さないみたいだし、技術系の人は英語ができない人が多いよね。ある程度英語ができないとねぇ。」
という彼はゲルマン系の顔をしたアメリカ人ですが日本語がペラペラで、漢字も少しわかるのだそうです。もちろん日本の顧客先で発生したシステム障害の対応に重宝されています。
どの程度の基礎知識や経験があれば、工学部卒業でなくてもエンジニアになれるのでしょう。
私の友人(女性)は慶応英文科卒の才女ですが、その昔はKDDのオペレータをしていたほどの英語力で、渡米後、HP社でシステムエンジニアになりました。実力があれば工学部卒でなくても良いという例です。
その逆の例もあって、別な友人は女性ながらにして機械工学課卒業の珍しいタイプ。イギリス留学後、イギリス人の方と結婚して、通訳に転向してしまいました。
IT系や知的財産系の弁護士にも、工学部を卒業した後、法学部大学院に進み、弁護士の資格と免許を取った人が少なくありません。
私のような Engineer-wanna-be は、工学部に進んでいれば今頃私の人生は大きく変わっていたのに、と思うことがしばしばです。
大学で理系を専攻した後に別な専門分野に進んだ場合はさておいて、エンジニアとしての技術や経験を持っている人は、仕事に使う英語さえ何とか習得できれば、就職、再就職の道は大きく広がるというわけです。
外資系IT企業の日本支社に勤めるのであれば、普段の業務は日本語が主となります。仕事で使う英語は分野は範囲が限られますから、ある程度の語彙(専門用語やその分野の決まり文句)と、よく使う文型をマスターし、多少のバリエーションが扱える程度の英語力があればまずは十分です。
日系企業も最近は海外企業のシステムやソフトを導入していることが多いので、障害報告や機能開発要望などの打ち合わせできちんとこちらの言いたいことが言えるだけの英語力はとても価値があると言えます。
英語力というと、帰国子女でなければならないとか、欧米の大学を卒業していることが必要などと考えがちですが、それはあまりにも短絡的すぎます。
TOEICや英語検定試験などは目安にはなりますが、それだけで実戦力を表わすものではありません。
「英語で資料を読むことが得意です。」ということでも良いでしょう。
「障害対応の際の英語ならできます。」
「テストエンジニアとしての英語ならできます。」
「同僚と技術について話す程度の英語ならできます。」
というアピールができるように頑張ってみませんか?
場面限定、内容限定の英語なら、比較的簡単にかつ短期間に習得できると思いますよ。
今、エンジニアが不足しています。そしてインドや中国からエンジニアがどんどん実力を発揮する機会を求めてアメリカに流入しています。その中に日本人はほとんど皆無と言ってもよいほど。お隣の韓国でさえ、その英語力は日本よりも上と言われています。
負けるな ニッポン! 頑張れ ニッポン!
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ミッキー・グレース
ここ数年は、名古屋大、東北大COE特別講義や企業ワークショップを通じて、国際人育成・地力英語教育にも尽力。
カリフォルニア大学サンフランシスコ(UCSF)小児精神科修士、千葉大学看護学部卒。実は白衣の天使だった!?
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