新入社員にソーシャル・メディア・ガイドライン研修
IBMでは、社員にfacebookやtwitterなどソーシャル・メディアで名前と社名を明示して利用することを奨励しています。実施するには、守るべきガイドラインが二つ(ビジネス・コンダクト・ガイドライン、ソーシャル・コンピューティング・ガイドライン)あります。昨今、就職活動など情報収集・共有にソーシャル・メディアを利用している学生も多いと思いますので、大多数がソーシャル・メディアの利用経験有りで入社してきます。日本IBMでは、4年前から新入社員研修の中に「ソーシャル・メディアの使い方」の講義を組み入れています。私もその講師として今年も入社二日目の社員に説明してきました。
昨年の資料ですが、産業能率大学が公開した調査「2014年度新入社員の会社生活」に、新入社員のSNS利用頻度は「ほぼ毎日利用」が83.6%、女性は88.7%とありました。ほとんどの方が毎日利用していますね。また、利用しているメディアの内訳は、9割がLINEで、次いでtwitter(約70%)、facebook(約60%)でした。今年、同じ質問を弊社の新入社員に聞いてみましたが、ほぼ全員がLINEを利用していて、twitter、facebookもこちらの調査と同じような割合でいました。入社式の会場にフォトブースを設け、同僚や役員と一緒に写真を撮影してtwitterやfaceboookに投稿しよう!という企画を行ったのですが、ほとんどの社員がLINEで共有したため、公に確認することができず、ちょっと残念でした。逆に、密な関係の中で濃い情報共有を行っているのかもしれません。
研修は、ガイドラインの説明と、どのように効果的に利用するか、また絶対にしてはいけないことを実例を交えて説明しました。炎上事例なども紹介し、どうしてそうなったのか、どうすればよかったのかを考える機会とします。
また、文字だけのコミュニケーションは、時に誤解から炎上してしまうこともあります。そうした時にどう対応するか、そうならないために日ごろからどう振舞えばいいのか、などを一度考えて整理しておくと、ソーシャル・メディア上で発言する際に役立つのではないでしょうか。
皆様の会社では、社員にどのようにソーシャル・メディアに対する研修や教育を行っていますか?