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憧れの中銀カプセルタワービルを見学してきた!

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学生の頃からずっと憧れていた中銀カプセルタワービルを見学してきました。黒川紀章氏設計のメタボリズム建築の代表作にして現存する貴重なビルです。

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前を通る度にその奇抜な外観に、ずっと中に入ってみたいなあ、住んでみたいなあと思っていました。2011年に六本木の森美術館で開催された「メタボリズムの未来都市展」で紹介されたその建築思想とデザインの素晴らしさに魅了されました。この建物一つ一つの部屋が取り外し可能なカプセルになっていて、交換しながら長期間利用できるという未来志向が盛り込まれています。展覧会で展示された部屋は、以前はこのビルの一階にモデルルーム的に展示されていたもので現在は、埼玉県立近代美術館に寄贈され北浦和公園で野外展示されているそうです。

外観からはわかりにくいですが、ツインタワーになっており、螺旋階段上に伸びるタワーに一つ一つのカプセルが設置されています。取り替え可能ということですが、カプセルは、壁側に4つのボルトで引っ掛けるようにして固定してあるので実際には、持ち上げるだけの高さが必要で、間にあるカプセル一つだけの交換は不可能とのこと。最上階と最下層のみ取り外せそうなので、実施したいなあと案内の方が話してくれました。建築されてから46年、一度もカプセルは交換されたことはなく、その設計思想はまだ実現されていません。

今回は、その部屋を覗くだけでなく中に入れるということでワクワクしてでかけました。

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覗いたことはるので狭いとは知っていましたが、想像以上に圧迫感はありますね。でも、丸窓がとても大きいので閉塞感はありません。丸窓は手前に開きました。外側には開きません。なぜ手前に開くかというと間に丸いブラインドを入れられたそうです。手前側のみしか固定されていないため、大人数で入ると揺れます。(笑)

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なんと言ってもかっこいいのがビルトインされた機器。シンプルで機能的。どこか子供の頃に見た特撮ドラマの地球防衛軍の秘密基地みたいです。左隣の棚は開いて簡易的な机になります。

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オープンリールテープがもうたまらなくかっこいいです。電話も電話線を敷けば使えるそうです。ラジオは普通に聴けました。

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ユニットバス。狭いですが、必要なものは揃ってます。ただ、全室現在お湯が出ないとのこと。

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こちらは別の部屋。ベッドが置かれていました。46年前のデザインなのに、なぜか不思議と近未来的なものを感じます。映画に出てくる宇宙船の一室みたいです。

黒川さんには生前一度お会いしたことがあるんですよねえ。当時IBM PCの広報をしておりまして、雑誌社さんの企画で黒川さんと当時IBMの大和事業所にあったデザイン部門の山崎さんとの対談を企画され、そちらに立会いました。ブラックボディのThinkPadのデザイン担当者と名前に黒が入りいつも黒いお召し物を着られていた黒川さんとが対談するというものでした。検索したら当時の記事がまだネット上に残っていました。懐かしく拝見しました。

この見学ツアー、ほぼ毎週土日に開催されています。参加費は、3,000円です。保存再生プロジェクトの活動費に充てられるそうです。外国人にも大人気のビルで英語ツアーも開催されているとのこと。興味のある方は、こちらを参照ください。

 

住んでいる、事務所として利用している方々が結構勝手に改造して(笑)様々に利用しているそうです。こちらの書籍にそれらが紹介してあります。もうとっても芸術的。これはアートとして世界中から注目されるのも納得です。

何度も建て替えの話が出ていますが、建築ファンとしてはなんとかして残ってほしいです。また機会があったらお邪魔したいです。

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