エルメス展 レザー・フォーエバー は素晴らしかった
フランスの高級ブランド エルメス(HERMES)の展覧会「エルメス レザー・フォーエバー」の最終日に行ってきました。上野の東京国立博物館の表慶館で開催されたこの展覧会は、なんと入場無料。しかし、様々な工夫を凝らしたとても魅力的な展示内容でした。銀座のエルメスのショーウィンドウのディスプレーは、いつも斬新で面白いものだったので、今回もとても楽しみでした。東京国立博物館の中でも、建物自体が美術品である表慶館で開催するというのも、また素晴らしい。
無料とは思えぬクオリティーの展示内容、これはむしろ広告宣伝なんでしょうね。入館する際に「写真は、ご自由に撮影できます」と説明があります。つまり、SNSで拡散される効果も期待されているのでしょう。
最初の展示室では、様々な色鮮やかな革を実際に手に触れてみることができます。見るだけではなく触れる展覧会はいいですね。革の種類やなめし方で随分手触りも変わることが分かります。
展示の仕方がどれもセンスがいいです。そして、どの展示もエルメスの職人の技術力の高さを示しています。
お馴染みのオレンジの箱の中にディスプレー。
乗馬のための鞍。もはや芸術作品。馬具からその歴史が始まったエルメス、インスピレーションの源は、「鞍」なのだそうです。
リンゴを携帯したいという顧客の要望に応えたバッグ。こんな遊び心溢れるものもオーダーして作っていただけるんですね。
展示室によって展示方法が本当に工夫されていて、次の部屋に行くのが楽しみになります。
他にもプロジェクターや映像、音楽を効果的に使った展示が多数あり、本当に面白かったです。
会場に表慶館を選んだのも、やはり伝統というものを表現したかったんでしょうね。展示室から展示室へのアプローチもこの会場ならではです。
残念ながら展覧会は、本日23日で終了してしまいましたが、日本の別の地区でも開催されるといいですね。