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[マーケティング]じわじわと押し寄せる、イベントの変化に気づいていますか?

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大規模な会場に、様々な製品が並ぶ展示会。参加者から見れば、キレイなブースにキレイなコンパニオン。名刺を配り、アンケートに答えながら会場内を移動し、巨大な紙袋、製品パンフレット、企業ノベルティがたくさん集まります。もちろん様々な製品の資料や知識を一度に入手出来ます。併設のセミナーも勉強になります。ただ、併設展が多いとどこまでみていいのかわからず、無駄に歩いて結構疲れたりします。行きも帰りも電車は大混雑、ランチをするのも人が多くて行列待ちです。

他方出展社側から見ると、来場者数は多いものの、企業ノベルティ目当ての方(もちろん見込み顧客にはなり得ない人たち)やお勉強モードの人、決定権のない新入社員も多く、ブースで講演している社員を競合他社に引き抜いていくリクルーターも紛れています。高額な出展費用、ウケるノベルティの作成、ブース造作、カタログの刷新、コンパニオンの面接やナレーターの教育、立ちっぱなしの足の浮腫みなど準備や運営にも大変な手間と労力と時間とお金がかかります。

実は近年、こんな定番の展示会だけでなく新しいタイプのイベントが増えている事にお気づきでしょうか?大規模展示会ではないイベントに企業や参加者の支持が集まっているのです。

キーワードは

高額 招待制 リゾート(遠隔地)

です。

まず1つは高額の参加費です。今までは事前に申し込めば入場料は無料、当日申し込みも数千円と言う展示会が多くありました。しかしながら、5万円や10万円などの高額なものが登場してきたのです。

「参加者の名刺情報が集まっても、関係ない人ばかりでは意味が無い。お金を払ってでも参加したい人、真剣な人、関係ある人に来て欲しい」

そう考える出展社が増えたのかもしれません。高額な参加費を払って参加する人はそれなりにその分野に関心を持っているはずです。参加人数が減っても、真剣な人が集まって来ます。規模を縮小して参加者を濃くする仕組みです。

次が招待制です。「入りたい」と言っても、主催者のお眼鏡に叶わないと入れません。「出展社のクライアントになり得る企業・部署・役職」の人だけに招待状が送付されます。サイトに「招待希望の方はこちらに入力を」というボタンがあり、所属企業や役職等を入力する仕組みになっているものもあります。

最後にリゾート型です。沖縄や北海道など遠隔地の著名なリゾート施設での数百名規模の小規模展示会を開催するパターンです。主催者と参加者の距離が近く、お酒を飲みながらのパーティもついています。同じ場所に缶詰になり、プレゼンの場だけでなく直接話す機会もあります。イベントを拡散してくれる業界有識者(ブログを書かれている方等)も無料招待されることも多くあります。

この3つのうちいくつかを複合的に組み合わせているイベントが増えているのです。そしてもちろんそれらを主催する企業も増えています。

複数の企業のマーケティング担当者(つまり出展社)にこの流れについて聞いた所、

「出展料は高いものの、少人数で、ブース代金もかからずに、確度の高い見込み客(いわゆるホットリード)に接触出来ている。会社の方針として、参加者は多いが関係ない人もいる展示会からこちらに切り替えた」

「見込み客の本音を知る事が出来、今後のビジネスにも役立つ。大きなコストダウンが出来ている」

というポジティブな声が多く出ていました。他方、

「業界人ばかりで、みんな何度も転職しているから内輪の同窓会状態で盛り上がるだけ。楽しいけど見込み客は見つからなかった」

という厳しい声もありました。

従来型の大規模展示会にも、もちろん利点があります。新しいタイプのイベントにも、良い所がたくさんあります。自分たちが販売している製品・サービスはどちらに合っているのか、どのイベントを選べばいいのか、「毎年出ているから今年も」ではなくてじっくり考えてみるタイミングなのかもしれません。

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