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Wikipediaのブランド価値について

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日経エレクトロニクスの調査による2006年のヒット商品の第7位にWikipedia、第8位にYouTubeが入っています(ちなみに1位はNINTENDO DS)(参考記事)。日経エレクトロニクス誌の調査をであることを考えるとこういう純然たるネットサービスが上位に入るのは興味深く思います。

これとは全然別の話ですが、米国のブランド調査誌のbrandchannel.comのランキングのトップ5は、1.Google、2.Apple、3.YouTube、4.Wikipedia、5.Starbucksとなっており、ここでもYouTube、Wikipediaが躍進しています。

一応営利企業であるYouTubeは良いとして、非営利団体であるWikimedia財団が運営するWikipediaがこれだけのブランド価値を持っているというのはなかなか面白い話です。では、Wikipediaの商標登録はどうなっているかというと、米国では「インターネットによる百科事典情報の提供」というサービスで既にWikimedia財団名義で登録されてます。AmazonのAmapediaが類似商標として問題になったりしないことを願います(^_^;)

同財団は、他にも、コンテンツ配信のソフトウェアや機器、広告、教育、ソフトウェア開発等々いろいろなサービスを指定した出願をしています(米国では実際に商標を商売で使い始めないと登録されません)。将来的に、Wikipediaブランドでこの種のサービスに進出する可能性は十分ありということでしょう。

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