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ビルゲイツの最終目標はノーベル平和賞?

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以前のエントリーで「論理学がわかってない人は困る」という主張を説明するために、例として引いた村山容疑者の話が一人歩きして「金儲けをするのは悪いことか?」という議論になってコメントが盛り上がってしまっています。まあ、本題と違う話に議論が飛ぶのもブログ的にはOKと思うので特にモデレートはしません。

お金を儲けることと社会からの尊敬の関係という点で言えば、少なくとも米国では巨万の富を築いた人は何らかの形(福祉とか教育とか芸術とか国際貢献とか)で、社会に還元しているように思えます(そうでない人もいっぱいいるのかもしれませんが)。日本もたぶん昔からの真のお金持ちはそうなんでしょうね。

そういう意味で考えると、ビルゲイツが一線を引退し、慈善活動にフォーカスしていくというニュースは興味深いです。池田信夫先生のブログによれば、ゲイツ基金は結構社会的評価が高いようです。また、「ゲイツの究極の目標はノーベル平和賞ではないか」との観測もされています。私も何となくそんな気がしてきました。

こういうのに対して「偽善」だとか、「さんざんアコギに儲けておいて罪滅ぼしのつもりか」とかいろいろ言う人はいると思います。しかし、自分は、2ちゃんねるの名フレーズを借りれば「やらない善よりやる偽善」だと思うわけです。周りによく思われたいという不純な動機で始めた慈善活動でも結果的に幸福になる人々が増えれば良いと思います。自分もうまくビジネスで成功できてアーリーリタイアできれば、福祉関係とかで積極的に「偽善活動」をできればと思っています。

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