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論理がわかってない人々について

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今朝のテレビ番組で、村上「容疑者」が会見でした「金儲けをして高額な税金を払っていることが、そんなに悪いことなのか?」という趣旨の発言に対して、某アナウンサーが「高額な税金を払っているから尊敬しろというのなら、専業主婦の人に失礼ではないか?」と突っ込んでいました。あのー、村上氏は、「税金を払っているから尊敬しろ」と言っているのであって、「税金を払ってない人を尊敬するな」と言っているのではないですよ。A→Bだからと言って、not A→ not Bが成り立つとは限りません(村上氏の言い方が税金を払ってない人を小馬鹿にしているように聞こえたと言って非難するならわかりますが)。

なんかこういう一見正しいように見えて論理的に破綻している意見というのは結構注意が必要だと思います。以前のエントリーでも、

猪口大臣が海外諸国の出生率と女性の社会進出の相関関係のグラフを見せて「女性の社会進出が進めば少子化問題も改善する」と述べて、榊原英資に「統計的な相関関係と因果関係は別の話」とか突っ込まれてました。

と書きました。正確に言えば、因果関係があれば相関関係が生じるのは当然として、相関関係があるから因果関係があるとは限らないということです。仮にゴルフのスコアと海外旅行の回数に相関関係があるとしましょう。では、海外旅行に行けば、自動的にゴルフがうまくなるかと言えばそんなことはないわけです。こういう風に考えてみればすぐわかることです。猪口大臣は、榊原氏の指摘の意味すら理解できてないようでしたが。結構社会的地位の高い人の中にも論理学の基本(「逆は必ずしも真ならず」とか「必要条件と十分条件の違い」とか)がわかってない人がいて困ってしまうことがあります。これもひとつのxxxの壁と言えるのかもしれません。

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