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パソコン自分史(16) マッキントッシュを買って講演に持ち歩く

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マッキントッシュが出たとき、日本ではキャノン販売が代理店になった。オリベッティにいた前田さんがキャノン販売に移って、私のところにマックを紹介に来た。私はなけなしのお金をはたいて買った。プリンターも入れて120万円くらいしたと思う。EXCELが使えたがバグだらけだった。アメリカに留学していた高橋三雄先生と契約して、アメリカでマックのソフトが出ると買ってもらい、送っていただいた。マックのケースは築地に買い物に行く魚屋さんのケースのような大きさで、肩にかけて運んだ。講演を頼まれると、頼まれもしないのにマックを担いで出かけ、100人だろうが200人だろうがお構いなしで、あの小さな画面を壇上で見せながらデモして見せた。これからはこういう時代が来ると。
このときのマックは、ゴミで捨てようとしたとき、だれかが欲しいというのであげた。メモリー128KB、フロッピーディスク80KBの、日本に入ってきた最初のロットの1台だ。

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