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パソコン自分史(10) 成蹊大学でinformixを教える

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本格的なデータベースソフトinformixをアスキーが販売していた。それをアカデミックプライスで成蹊大学に導入してもらった。50セット。それからは、前期は表計算、後期はinformixを使った授業になった。印象に残るレポートがある。就職活動をしていた学生が、銀行を受けたいのだがどこがいいかわからない。そこで、資本金、従業員数、資産、利益、など、自分が評価ポイントとしたい項目を選んでスキーマを切り、会社四季報などからデータを得て投入する。100行分入力し、従業員の多い順に10行、利益の高い順に10行、利益の悪い順に10行など、ただソートして打ち出すだけ。しかしそこから導き出した結論がすごい。漠然と考えていた候補選びが、がぜん現実味を帯びてきたという。学生のレポートを読むのは、ほんとうに楽しみだった。学生も感想で、「初めて勉強をした気持ちになりました」などと書いてくれた。レポートを作るために、いろんなところに行って情報を集めたりしているのだ。たった4単位の選択の授業のために。自主的に、興味を持って。素晴らしいではないか。私は感動した。

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