まったく新しい職業
仕事が海外に流出し続けているアメリカ。一方では「まったく新しい職業」が産み出されている ― "The new new careers"(Business2.0)より。どんな職業かというと…
Disease Mapper
Robot Programmer
Information Engineer
Radiosurgeon
Second Life Lawyer
『奇商クラブ』入会を目指す僕にとっては面白い記事でした。
似たフレーバーで、雑誌「週刊ダイヤモンド」に「転→展→天職」というコーナーがあります。大きなキャリアチェンジを果たした方にインタビューをして、生活や年収、やりがいの変化などを1ページにまとめたレポート。
ここに登場する方々は、セカンドライフ上の弁護士(5番目)のように、意図的に新しい職業を開拓しようとしているケースもありますが、好きなことを突き詰めていったらお声が掛かるようになり、思い切って独立したというケースも少なくありません。
いま存在しない仕事であっても、需要がないとは言えません。鍵は、新しい変化に対してオープンであることではないでしょうか。職業スキルももちろん重要ですが、そのスキルの新しい使い道(使われ方)に対して敏感であることの方が、より重要な気がします。
「週刊ダイヤモンド」にはもうひとつ「3分間ドラッカー」というミニ連載があり、こちらも愛読しています。
「自分のスキルの新しい(予期せぬ)使い道にオープンであろう」と思ったところで、最近の号を思い出しました:
「予期せぬ成功ほど、イノベーションの機会となるものはない。だが、予期せぬ成功はほとんど無視される。困ったことには存在さえ否定される」(ドラッカー名著集『イノベーションと企業家精神』)
(略)ドラッカーは、「変な客が来たら、それが本命の客だ」という。予期せぬ客というカモがネギならぬイノベーションを背負ってきたもので、手厚くもてなさなければならない。
― 週刊ダイヤモンド 2007/3/31 号 p83
新しい仕事を開拓するということは、個人の人生にとっては大いなるイノベーションと言えましょう。過去にいただいた引き合いを見直してみよう。