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三浦半島の市場で見た、鮪専門店のコモディティ化について。

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週末、三浦半島・城ヶ島へ行ってきた。三浦半島の南端にある三崎港は、国内有数の鮪漁港であり、三島マグロと呼ばれる、神奈川県三浦半島沖にある三崎港に水揚げされる鮪、世界中の様々な鮪が水揚げされる漁港である。他の魚も多く取れるのであるが、漁港近くの飲食店は、秋葉原の電気屋の様に軒並み鮪専門店が驚くほどに多い。”まぐろ”という看板をかけた店のコモディティ化が、恐らく日本一進んでいるエリアであろう。

昼の時間の客層は、多くが中年の観光客である。例えば、鮪を食べることに的を絞って三浦半島に来るのであったとしても、漁港では他の鮮度の高い魚も取れるのだから、鮪をゴリ押しした商品ラインナップではなく、例えばイクラ尽くし専門店などがあっても良いと思うのに、そのような店を見かけることは一度もなかった。鮪以外の食材で押した店であれば、やはり強烈な差別化が組め、イクラなどバリューの高い食材専門店であれば、ニーズも少なくないように感じるのだが。。

差別化を図ることは、半年ほど前に日本で大騒ぎになった、クロマグロの国際取引禁止の動きがワシントン条約締約国会議で議論されていたことがあったが、そのリスクヘッジにもなるのである。”周りがしているから、それは正しく、絶対である。”という日本人特有のコンサバティブなフィーリングは、脅威だと思う。周りがしているなら、全く違う他のこと(オリジナル)を生み出すフィーリングを、もっと養うべきではないだろうかと思う。

4839930201会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ (マイコミ新書) 毎日コミュニケーションズ 2009-02-21

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