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量子テレポーションとは、FAXのようなものである。

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16km間隔での「量子テレポーテーション」に成功

量子テレポーテーションは、一般的にイメージするテレポーテーションとは少し異なり、物質自体がテレポートする訳ではない。量子テレポーテーションとは、量子もつれといって、”双方の粒子は、距離に関係なくシンクする。”つまり、端的には遠隔作用を特徴に持つ量子力学の用語である。その"量子もつれ"を応用したテレポーテーションが、今回の量子テレポーテーションである。

量子もつれは、非局所性(距離に関係なく影響しあう性質)を特徴に持つ。"光速不変の原則:光は一番早く、速度が一定"でお馴染み、アインシュタインの特殊相対性理論のロジックが、根底から崩れる可能性を持ち、物理学界を震撼させている。簡単に言うと、量子もつれによって引き起こされる現象(非局所性)が、光速を越えるのであれば、アインシュタインの相対論は崩れるのではないか、ということである。

量子テレポーテーションとは、要はFAXのようなものであり、量子テレポーテーションが確立され、物質テレポーテーションが確立されれば、光速を越えて移動出来ることを意味し、タイムトラベルやワープも可能になる時代になるのかと感じる。

B00261MYEG日経サイエンス 2009年 06月号 [雑誌]
日本経済新聞出版社 2009-04-25

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