4.名刺管理から働き方を変える!-なぜ名刺ビジネスなのか?-
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自己紹介で、簡単に今までのキャリアについて紹介しましたが、私がSansanという会社で何故クラウド名刺管理のビジネスをしているか?を今回はお話ししたいと思います。
Oracleは、今ではHardwareも持っていますが、私が働いていた当時は世界No.1の法人向けソフトウェアの会社で
お客様に対して、ソフトウェアを通して業務の生産性を上げる提案やお手伝いをしてきました。
また、社内でも積極的に業務の効率化を推進し、今では当たり前となっている、クラウド型のグループウェア、
テレビ会議、インターネット経費精算、デジタル給与明細などの取り組みをしてきました。
その中でずっと不便だと思っていたのが名刺管理でした。
デジタル化が進んでもアナログ管理で不便だということもありますし、そもそも営業活動にもっと使えると思ってました。
福岡に新卒で配属された時、周囲の営業の先輩は経験豊富な猛者ばかり。
大きなお客様やエリアは新卒の私にはなかなか担当させてもらえないので、先輩たちと差別化して成果を上げる為に、
日々の仕事の合間に時間を作って新規開拓をしていました。
新規開拓と言っても、Oracleの先輩は九州出身の人がほとんどだったので、彼らの前職時も含めると、誰もが訪問したことのない企業は実際にはそこまで多くはありませんでした。
頑張ってアポをとって訪問をすると「Oracleなら○○さん知ってますよ。彼がIBMの頃からの付き合いでね。」
なんて言われることも少なくありませんでした。
そんな状況の中で、私が使っていた秘密兵器が、技術者の先輩が作成して、支社内でのみ使えるようになっていた
「探しっ子」という名刺データベースでした。
これは、九州の支社の人たちがもらった名刺のデータベースで、時々業務担当の方が入力をしてくれていました。
私にとっては、出会いの証である名刺を活用し、アポのきっかけにできる貴重なデータベースでした。
これによって実際にアポがとれたり、商談が進んだり、案件につながったりというケースは数多くありました。
ただ、面倒で入力や更新がされない、全ての名刺情報が入っているわけではなく、古い情報も多かったのが問題点でした。
そして、そのシステムは、技術者の先輩が東京に異動するとメンテナンスされず、使われなくなっていきました。
その後、私は海外に異動になりましたが、海外で仕事をしている際も、名刺交換は必ずするので、名刺データベースが
あればどんなに役立つかと思っていました。
2005年、高校時代からの友人であった寺田が中国に来て、起業しようという話になり、彼が温めてきた名刺管理サービスの
アイディアを聞いた際は、「それだ!」と思いました。それは、名刺はビジネスパーソンにとって資産であり、
世界で通用するものだと感じていて、何より私自身が本当に欲しい!と思ったからです。
起業から5年半が経ち、実際に’働き方が革新した’お客様の成功事例が増え、起業当時の思いは確信へと変わっています。
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