docomo NEXT series GALAXY Note SC-05D製品発表およびSAMSUNG DEVELOPER DAY 2012 in TOKYO開催レポート【2】
Samsung Electronics Japan(サムスン電子)が開催した、『GALAXY WORLD TOUR JAPAN新製品発表会』(docomo NEXT seriesスマートフォンのラインナップ・Xi(LTE)対応 GALAXY Note SC-05D)、並びに日本国内初のアプリデベロッパー向けイベントとなるSAMSUNG DEVELOPER DAY 2012 in TOKYOのレポートは、前回のGALAXY Note SC-05D製品情報に続き、アプリデベロッパー向けのセッションを中心にご紹介します。
SAMSUNG DEVELOPER DAY 2012 in TOKYO 告知サイト
GALAXY Note SC-05Dは、NTTドコモより2012年4月6日(金)からの発売が発表されましたが、発売前の口コミ評判も高く、気になる新商品です。
- NTTドコモ・報道発表資料
『docomo NEXT series GALAXY Note SC-05Dを発売』
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2012/04/03_00.html
- docomo NEXT series GALAXY Note SC-05D製品情報
http://www.nttdocomo.co.jp/product/next/sc05d/index.html
単に人気のある製品は、スペックのみであったり、デザインのみであったり、スペックの横並びや中長期での陳腐化を含め大きな差別化要因にはなりにくいケースも多いかと思いますが、このGALAXY Noteは、Sペンという他のスマートフォンでは成し得ていない完成度の高いペン入力機能・操作機能を備えていることで、『魅力的な商品』として認知されつつあると感じています。
その機能を活かしたプリインストールアプリケーションや、サードパーティによるアプリケーションも徐々にリリースされていますが、ここ日本でも、多くのアプリデベロッパーに支持をされて、多くのアプリを世界に輩出していきたいという思いが、今回のSAMSUNG DEVELOPER DAYの日本初開催に至った大きな理由だと言います。
★ウェルカムスピーチ
サムソン電子ジャパン株式会社 専務 石井圭介氏
冒頭、石井専務は非常に力強い口調で、サムスンが日本の市場を重要に考え、その市場をデベロッパーと共に伸ばしていきたい、スマートフォンでもない、タブレットでもないこのGALAXY Noteが、新たな市場を作っていくという思いが伝わるウェルカムスピーチを行いました。
★What's New and Special in Samsung Devices and services
GALAXY Noteの特徴とサービス
サムソン電子ジャパン株式会社 端末事業本部 次長 阿部崇氏
1.What's New and Special
昨年2011年の第二四半期以降、Samsungはスマートフォンの出荷台数でシェアトップに立ち、衰退するNOKIAと人気のAppleを抜き去ったことを伝えました。
スマートフォンのOSシェアは、Androidが53%と2位のSymbianの17%の3倍以上(ガートナー調べ)という独占状態になりつつあり、このAndroidを中心とする展開に加え、まだ市場規模の小さいbadaやWindowsPhone OSに対応した製品も出していくということです。
そして、Samsung Mobileは、フルポートフォリオ(スマートフォン、タブレット、TV)・新しいデバイス(GALAXY Noteのような)、LTE/4Gへの対応、そしてNスクリーンへの接続性(=家庭内にある複数のスクリーンを有する端末でコンテンツなどを共有できる機能)といった顧客志向での製品を提供することを打ち出していました。
※参考
H.I Business Partners:『韓国通信キャリアのNスクリーン推進動向』(2011年3月7日発表)
http://www.hibizpartners.com/Study/Nscreen/nscreen.html
エムアンドエムリサーチインク 用語:Nスクリーンについて
http://www.mmrjp.com/Glossary.html
2.GALAXY Note
- 製品特徴
大画面・高精彩ディスプレイ、ハイスペック(LTE対応・高性能CPU・大容量2,500mAhバッテリー)、手書き入力+端末操作が可能なSペン。 - ポジショニング
Do-In-ONEデバイス(=スマートフォン・タブレット・ノートパッド・その他ゲーム機や音楽プレイヤーとして使用できる)。 - Sメモ
手書き・写真・音声メモが簡単に作成できメールやSNSでの共有も簡単に実現できる。 - その他
フォトエディター機能による写真の加工や、スケジュールアプリ「Sプランナー」では、タブ操作で1日・3日・週・月・年を瞬時に切り替えができる。
販売状況は、2012年3月末までに全世界で500万台を販売する見込みで、上位5カ国は韓国・中国・アメリカ・インド・ドイツの順で売れているとのことで、この販売好調なGALAXY Note用のアプリを表彰するSAMSUNG Developer Challenge for Galaxy Noteを4月末より開始予定で、賞金総額は、$4,080,000という大規模な企画で、受賞アプリについては、Samsung Appsでプロモーションを行い、マーケティング活動もサポートしてくれるということで、デベロッパーとしては、国内だけではなく、世界という大きな市場を見据えたアプリを開発して欲しいという要望が伝えられました。 今月末は SAMSUNG Developersサイト http://developer.samsung.com/ を要チェックです。
★S Pen SDK
The Biginning of Your Brand New App Development
Samusng Electronics
責任研究員/サムスン・プラットフォーム・エバンジェリスト
カンギョンボン氏
『1.Sペンとは?』『2.SペンSDKの使い方』にて、Sペンの概要と基本的なS Pen SDKの使い方について解説しました。 Androidアプリ開発者であれば、イメージが掴める内容です。
※S Pen SDK 2.0.1 for GALAXY Note(英語サイト)
★Special Features and Apps for S Pen 2.0 -MuStory
Samusng Electronics 先任研究員
チョングァンオ氏
『1.マイストーリーとは?』『2.マイストーリーでSペンSDKを使用する』にて、ファミリーや友人向けにカードを作成・送信できるSペン活用アプリの紹介と利用されたSDKについての紹介がありました。アプリ実例を交えたSDKの活用ケーススタディは、デベロッパーのアイデア創出に有効ではないかと思われ、今後も、サンプルや実アプリでの利用例を継続的に公開して欲しいところです。
★Raysoft
代表 オジュンギュ氏
Raysoft社が開発したGALAXY Note・S Pen対応スペシャルアプリハローシリーズの技術的背景について解説がありました。
HELLO CHALK
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.raysoft.hellochalk
HELLO COLOR PENCIL
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.raysoft.hellocolorpencil
Sペンで感知した128段階の筆圧だけではなく、チョーク・クレヨン・色鉛筆というペンの違いと、紙質の特製を再現することで、GALAXY Noteでの実際の絵に近いドローイングを実現させており、更にこれが無料アプリということで、端末を入手したら真っ先にダウンロードして利用したいアプリです。
▼このセッションについては、サイトにスライドがアップされていない為、写真でご紹介します。
★Samsung Apps, New Opportunity To the Globe
サムソン電子ジャパン株式会社 Marketing企画部 糸櫻幹雄氏
『1.Samung Appsのご紹介』『2.進化するSamsung Apps』『3.マーケティングサポート』にて、サムスンのアプリ・コンテンツマーケットSamsung Appsの紹介と、具体的なアプリのマーケティングサポート例についての紹介がありました。 日本ローカルでも、プッシュするアプリ・特集をSamsung Appsアプリ・サイトのタブで展開できるということで、どんどん優れたアプリが、掲載されることが期待されます。
会場内では、複数人の絵師さんが、GALAXY Noteでの似顔絵描きを実演コーナーがあり、完成した絵はGALAXY Note型の写真盾にいれてプレゼントして貰えました。(メールアドレスを伝えると、データで送信してもらえました。)
絵師さんが書いている画面を横に設置された大型ディスプレイに投影して描かれている様子を見ながら、少し不思議な感覚での取材でしたが、絵師さん曰く、この端末単体でここまで表現できるのは素晴らしい。欲を言えばカラーパレットでのカラーピックアップをもっと使いやすくして欲しい。とのことでした。
実際に、描いている途中でUNDOにより描画を消してしまうなど、リアルなドローイングではできない似顔絵描きはオモシロくかつ、インパクトがあります。
全国150ヶ所で同様のイベント『GALAXY Note Studio』を開催するということで、絵師さんを集めるのも、運用も大変そうですが、是非とも会場に足を運んで、楽しん頂きたいキャンペーンです。
http://galaxy-note.jp/studio/index.html
イベント後に、デベロッパーへの知名度やメリット向上が必要ではないか?開発者向けの実機提供などが必要ではないか?という点について、お話をお伺いしましたが、デバイスメーカーという立場なのでと、これから広めていければということでした。
様々なデベロッパー支援メニューを展開して、サムスン製品に特化したキラーアプリをグローバルに輩出してい欲しいと願っています。