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iPhone を海外で修理できますか?→YES。300kbpsは遅いですか?→使い方や場所によるはず。

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本ブログは、海外のSIMロックフリーのiPhoneおよびb-mobileSIM・Talking SIMの購入を検討する方の参考になればということで、書かせて頂きますが、何れの商品についても、購買を推奨するものではありませんので、予めご了承ください。

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◆iPhone を海外で修理できますか?

iPhoneは日本でサポートを受けられないということを前提として考えていましたが、背景としては、Appleのサイトで以前は『買った国でしか保証を受けられない』という記述があったことが伝わって、「そういうもの」と認識していましたが、グローバルな活動でそれを選びたくないという国際派の人もいたことでしょう。 しかしながら、今回の日本通信のプレスリリースなどにより、その注目が高まったここ数日に、該当する表現がFAQから無くなったらしいとのこと。

早速Webをチェック。

iPhone の修理サービスに関してよくお問い合わせいただく質問 (FAQ)
http://www.apple.com/jp/support/iphone/service/faq/

ハードウェア保証
http://www.apple.com/jp/legal/warranty/

それらしい記述はありません。 ならばと、技適の時と同様ですが、Apple Japanに電話しちゃいました。

「日本で購入したiPhoneを海外で、または海外で購入したiPhoneを日本で保証を受ける事ができますか?」

→ 『はい。 海外で日本語のサービスを受けられないと思いますが、海外での保証は大丈夫です。海外で購入頂いた製品も日本国内で保証は受けられます。』
(回答は大まかに要約していますが、問題無いという回答です。)

つまり、iPhoneを保証規定の範囲で使用している分には、グローバルに保証が受けられるということをApple Storeコールセンター(http://www.apple.com/jp/store/0120-993-993/)のiPhone担当の方は回答してくれました。

よく、担当者によって回答が異なる事もあるので、ご購入を検討される方は、是非とも、御自身でAppleにご確認いただきたいと思います。

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◆日本通信のb-mobileSIM・Talking SIMは300kbpsで遅いというのは本当?

スペックとしてNTTドコモの3Gや、ソフトバンクモバイルの3Gと比べて遅いことは間違いのない『仕様』ですから、YESですね。

しかしながら、体感速度はどうなのでしょうか?

少し前の記事になりますが、

・「b-mobileSIM」の300kbpsはどこまで使える?(2010/04/12 ITmedia +D PC USER)
 http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1004/12/news074.html
  1カ月当たり2500円を下回る低価格な定額データ通信サービスが日本通信から登場した。しかも、SIMカードを単体で販売するという。“速度控えめ低価格”の使い勝手を検証する。

など、いくつもの記事で、『そこそこ使える』、あるいは『十分だ』という意見が掲載されています。

PCならば、表示エリアも広く、読み込みの遅延や動画再生などの不満点が多く挙げることもできるかもしれませんが、日本通信のプロキシ『Webアクセラレーター』経由で高速表示するなどの対策もあるため、一概に『遅いから使えない』とはならないのではないかと考えています。

・日本通信 Webアクセラレーター
 http://www.bmobile.ne.jp/sim/accelerator.html

そして、使用がスマートフォンだったら、どう感じるのかについては、表示エリアの狭さや、スマートフォン対応のインターフェイス(コンテンツ)を提供するサイトも増加傾向にあるため、記事にもある通り、全てを読み込む前に使用できるケースも多いでしょうから、そんなに遅く感じない人もいるであろうということと、日本通信が推奨しているように、メール・Twitterなどのテキストベースの利用およびWeb閲覧向けのSIMであること考えれば、その範囲の利用がメインの人にとって、あるいは通信費が気になる人にとって、他のモバイルキャリアの半額以下でネット使い放題となることとのトレードオフとも言えるでしょう。
逆に、動画閲覧、Ustreamなどの動画配信には、適していません。

次に、実際の通信速度についてです。

ドコモFOMAの通常3G回線りようの際、SPEED TESTで7Mbpsでることなどは記憶に無く、逆に1Mbps未満の下り速度しか出ない事は多々あります。
更に、家のBB回線=フレッツ光ですが、マンションタイプで共用ということもあり、その通信速度には大きなばらつきがあります。
特に夜間・深夜近くだと、300kbps~600kbpsしか出ないこともざらで、昼間の今(15:30)の計測値は下り991~1,096bpsというレベルです。ちなみに、b-mobieSIMで計測すると、下り255~328kps、更にドコモ3Gでは606~934kbpsでした。

体感速度について。

はっきり言えば、更新をする際のスピードが遅いと感じることはあります。
但し、光回線に繋がれたWi-Fi経由での接続との対比です。ドコモ3G接続でのメール・Web・Twitterでは、大して遅いとは感じませんが、Twitterで大分時間が空いてから更新するときのロード時間については、遅いなぁと感じることがあるかもしれませんが、3Gの時にそのように感じる時が無かったわけではないので、感覚として、Wi-Fi経由のフレッツ光接続での更新スピードが、感覚としてしみついているからかもしれません。

良い点として、『テザリングに対応』を表明している点です。

ケータイをルータ化して、PCからネットにアクセスしても、特別な追加料金は不要ということです。 ドコモにテザリング対応の端末やプランもありますが、非公式にiPhoneやスマートフォンなどで、テザリングができるとしても、その料金がプラン適用外でとてつもないパケ代が請求される懸念は、まだ払拭できていなかったかと思います。
(問題無いということを表明されれば、テザリングについて正式にOKとしている日本通信のアドバンテージは無くなりますが。)

・日本通信の「talkingSIM」はテザリングも料金内で利用可能
 http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1007/30/news042.html
 日本通信がスマートフォン向けに販売を開始した、通話もできるSIM「talkingSIM」では、料金内でテザリングも利用可能だ。

※関連する当方のブログ(末尾にテザリングについて、少しだけ言及しています。)
 2010/06/19 忘れていませんか?NTT東の『光ポータブル』予約受付開始。さて困った、SIMロック版(NTTドコモ)とSIMフリー版のチョイス&フレッツお客様IDが見当たらない。
 http://blogs.itmedia.co.jp/katabami/2010/06/nttsimnttsimid-.html

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◆余談(実際に買う時のお話)

海外のSIMロックフリー版iPhoneを入手する手段として、例えば、現地国の住所がなければいけないなどの縛りがあったり、大手ではない、あるいは信用上の不安がある転送事業者に委託して配送後の転送で日本に輸入するなどの手段があるようですが、iPhone4・16GBの香港版で手数料込みで6万円ぐらいというスタートライン(3GSならば端末が2割ほど安いので4.5万円ほど)ということで、6万円を事前にApple Storeに支払、個人がリスクを負って(転送してくれる業者の信用や、輸送時の障害なども含め)買うということは、少しハードルが高いかもしれません。(クレジットカードのショッピングプロテクションの対象になるか、確認してみると良いかもしれませんが。)

購入サポートのような分割支払のスキームが無いと買いたくない人もいるでしょう。(せっかくの2年縛りがないというメリットよりも、月額支払により購入が容易になることを良しとするケース。)
日本通信さんが端末価格を負担するようなサポートは、現在の財務(現預金残高)状況をみても、容易ではないでしょうから、この実質6万円という価格より低くなる可能性は低いかもしれませんし、MVNOですから、資産償却などのコストは他より少ない優位性がありますが、逆に仕入れが発生するというところから、これ以上の低価格化は、更なる低帯域化(例えば300kbps→128kbpsに下げる)や、それこそ2年・3年といった長期契約などがなければ、容易ではないかと思います。

今後の商品供給モデルがどうなるか、ウォッチするというのも、良いかと思います。

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以上、3点ほどですが、多少なりとも参考になればと思い、書かせて頂きましたが、認識や事実の間違いがありましたら、ご指摘下さい。

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