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シーイーシー社のPROVEQサービス本部にて、『あいまい度診断サービス』について聞きました。 曖昧さによるトラブル抑制に効きそうですね。

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昨日、弊社が販売している米国ベリシウム社製テスト自動化ツールのパートナーである株式会社シーイーシー(PROVEQサービス本部)様を訪問する機会があり、共催セミナーなどの今後のプロモーション、同社向けの特別なパッケージ商品の提供や営業協力体制についての打ち合わせが主たる話題だったのですが、関連して、タイトルにある『あいまい度診断サービス』なるものについて簡単に紹介をして頂きました。

◆株式会社シーイーシー
 http://www.cec-ltd.co.jp/

◆PROVEQサービス本部
 http://www.proveq.jp/

◆第三者検証サービスを利用した成功事例(エコーネットコンソーシアム セミナー資料)
 http://www.echonet.gr.jp/2_consor/pdf8/7-2_ECHONET_PROVEQ.pdf

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そもそも、PROVEQサービス本部として、『あいまい度診断』をしなければいけないシーンがどこにあるのか?と思ったのですが、

  • 設計ドキュメントなどの曖昧さが、後工程のトラブルやQA対応に影響が大きく、手戻りを抑制するため
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  • 企業・部門・商品などの合併・統合の際、Webなどの文章の結合などコンテンツのマージに伴う文章の「ゆらぎ」「曖昧さ」を抑制するため

といったところが、主たる利用シーンであり、特に前者は、PROVEQが進めている第三者検証サービス(=テスト作業としての第三者サービスではなく、評価・分析・診断・改善を提供するサービス)において、とても重要な位置を占めているのではないかと推察しました。

技術としては、シソーラスの活用がベースのアプリケーションで、曖昧度を数値化(あいまい度指数化)するとのことで、通常、新聞や雑誌などの記事は、編集・校正されるものの、ソフトウェア開発における文章には、なかなか、専門の編集者・編集長をアサインすることは困難で、文章の質が個人に依存してしまう現状があることから、シソーラスエンジンによる解析は、非常に有効な方法ではないかと思います。

どのドキュメント、誰のドキュメントに、あいまい度が多いかという傾向が分かれば、そこを集中的にテストしたり改善するという対症・対処が可能になります。

そしておそらくですが(勝手な想像で)、ソフトウェア完成時のマニュアルも、あいまい度を排除・抑制することで、不要な問合わせを抑制できる効果が期待できそうです。

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現在、この『あいまい度診断』は、サービスとしての提供で、パッケージや、Webなどによる外部インターフェイスを持って事前の検証はできませんが、遠くない将来に、サービスを提供してもらう前に、オンラインでセルフチェック(文字数や回数制限のある評価版)がリリースされることで、本サービスの活用が進んでいくものと思います。

ちなみに、参考サービス料金ですが、1,000ページ毎に100万円で診断をしてくれるとのことで(諸条件により個別に価格を設定して頂けるようです。)、人的にカバーできないポイントを補うツールは、転ばぬ先の杖としてリーズナブルかと思います。

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