「孫子」から「孫氏」へ。そして孫氏の言葉『起業家の前提となるものは、勿論「野心」ではなく「志」です。』に思う。
タイトルと直接は、関係ないのですが、Twitter で、
sb0328 「3/28ソフトバンク社食ランチ招待の応募受付は、本日2/25(木)が締切です。 #sb328」 というつぶやきを見て、書こうかなと思って書いていなかったことを思いだしました。
(・・・現ソフトバンクの社屋に入った事ないので、行ってみたいと思うとか、タイトルに関係ない事も考えつつ)
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北尾吉孝氏(http://twitter.com/yoshitaka_kitao)のTLにある、孫正義氏(masason http://twitter.com/masason)のつぶやき、
『@masason 起業家の前提となるものは、勿論「野心」ではなく「志」です。その高い志を持った上で、「三無」をなくすことが事業家への道です。「三無」とは「知識が無い、実行力がない、戦略が無いこと」です。』 2:15 PM Feb 22nd http://twitter.com/yoshitaka_kitao/status/9463204500
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これが、リツィートされ、私の眼に映ったのが2時間後の22日夕方でした。
そして、リツィート元に私から、
「ykatabami 私は、若き頃、野心・野心家ではなく、邪心・邪心家だと言っていた。野心・邪心は表層で、志は深層だとおもう」 とコメント。
2日ちょっとたった今日、リツィート元から、
『邪心家ってどんなイメージなのでしょうか?お金のために仕事頑張るみたいなのが邪心家ですか?!』
ときたので、
「定義は難しいんだけど「お金の為」ではなくて、「自分の興味を突き詰める」感じかなぁ。」
「「志」は、後天的についてくるものではないかと。 そこに到達するプロセスに「興味の深堀」=「これ、おもしろいっ!」「これ、やってみよ」・・・という興味の積み重ね」
「興味の積み重ねに、自分のコアが生まれ、コアを育むときに、志が生まれる・・・ というような。」
「逆に、野心は、社会欲・名誉欲・政治欲のように、カネが欲しい、社長がいい、首相になる、セカイ1になる(何もコアが無い時に)、、、」
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なんか、テキトーなこと書いたなぁと、やや反省しながら、まずは日本語の定義として、goo辞書/大辞林(http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/194439/m0u/%E9%87%8E%E5%BF%83/) より、一番目に記載された意味のみ引用しますと
野心:現状よりもさらに高い権力・名誉・財力などを得ようとする心
ふむふむ。
志:心に決めて目指していること
ついでに、
邪心:悪い心。よこしまな心。
ということで、学生時代に言ってた言葉、正しくも無いけど外れてもいないような気がします。
権力・名誉・財力が欲しかったわけではなく、邪心を単に悪い事というより、よこしまな心(よこしまの漢字は邪なんですが:)=あるべきみち(道理)にはずれていることを考える心=を良くとらえていうならば、悪いことをするような考えでは無くて、「正しい事をする」のは当然として、「人が正しいというから正しい」のではなく、「何が正しいかを追求」したり、「正しいかどうかまだわからない、その未知に対して、あるいは興味に対して突き進む」というようなことを「邪心」 ということで言っていたと思います。(20年以上も前なので、おぼろげではありますが。)
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「善きこと(正しきこと)を行う組織と組織の一員として」
(Do the right thing.)
としており、正しい日本語的な邪道(?)=悪いことをすることを推奨したりはしておりませんので。
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そんな「邪心」から生まれる興味、アイデア、研究、開発などからシーズが生まれ、確固たるものになり、事業化を図るときに、「志」の元となるものが生まれ、事業化できたときや、事業を進めるにあたり、「志」に育つ。 表層から深層にdigdugしていく。
そんな気がします。
なので、野心はあっても、無くてもよいけれども、あったら、その野心の正しい育て方が必要でしょうし、無ければ無いで如何に志に到達するかの修行なのかなと。
その「志」も、果てることなく成長・進化・改善されていくものかもしれません。
(寿命という、自分の時間を終えるまで、継続的に。)
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前節、長くなりましたが、孫子について学ぶ若者、減っているような気がします。
ちなみにAmazon・和書の「ビジネス・経済・キャリア」カテゴリで「孫子」を検索すると706件。「孫正義」 204件(ちなみに、"ソフトバンク"だと1,125件!!)。(いずれも、関係の無い書籍が含まれますが。)
出版の歴史からすると、関連書籍が出版されているここ10年ちょっとの孫さんと、大昔から出版されている孫子との違いを考えても、かなりの数です。 そして、おそらく、若い人に向けたビジネス書としては、読みやすい書籍が多く出版されているかと思います。
とはいえ、あと10年経つと、「孫氏」を知っていても「孫子」を知らない若者ばかりとならないことを祈りたいと思います。