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「Skype、再び独立企業に」というニュースから、米国のExitモデルの今が見えるのか?

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約19億ドルで売却:
Skype、再び独立企業に――eBayが株式の65%を売却
eBayが2005年に買収したIP電話サービスSkypeを“相乗効果が得られなかった”として投資グループに売却した。

ちょうど、当社(ライトスピード株式会社)を設立した2005年9月13日(米国時間では9月12日ですが)に、eBayがSkypeを買収というニュースが流れました。

eBay、Skype買収を正式発表。オークションにSkype通信統合へ

その直後ですが、ビンセント・ショーティノ氏が、Skypeの日本の代表として活躍されており、当社もお世話になっている東京21cクラブ(当時は丸ビル7F、現在は新丸ビル10F)で、ご紹介頂きました。 <現在、ビンセント氏は、日本のアニメコンテンツを放送終了後1時間で海外のユーザに配信しているCrunchyroll社の日本の代表取締役として、新丸ビル・日本創生ビレッジに入居しています。

そもそも、なんでSkypeがeBayと思われたバイアウトですが、結果、シナジーが無い的な放出となったようです。

ただ、今年4月にSkype単体でのIPOを発表し、ファンドが触手を伸ばして65%の株式を買い上げた=eBayは35%もホールドしているということで、結局のところ『単なる投資だったんでしょ?』という感じなのですが・・・

  • 株式市場の回復期待=キャピタルゲインも得たい
  • しかしながら、本業への投資も含むリスク抑制を考えなければいけない

= ミドルリスクな選択が、65%の売却・35%のホールドということになるのでしょう。

前述の買収当時のニュースより、

「買収は26億ドル相当の現金とeBay株式で行われ、業績に応じて2008年か2009年に最大15億ドルを追加で支払う」

ということですから、買収金額26億ドルの65%が16.9億ドルということなので、19億ドルで65%を売却したということは、約12.4%(年換算で3%/年)のプラスになっているということで、今回買収したファンド側としても、昨年にNASDAQ市場が$1,400程度まで落ち込み、今年3月には$1,300まで落ち込んだものの、直近では$2,000程度まで回復しての低迷期脱出ということで(2005年9月の相場も$2,100程度、2007年の高値で$2,800程度)、双方、ぎりぎりの金額設定だったのだろうと思います。

Google FinanceのNASDAQチャート
http://www.google.com/finance?q=INDEXNASDAQ:.IXIC

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