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質問の本質(3):質問力を高めるための実践ノウハウ

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今週は、質問についていろいろと理屈をこね回してきたましたが、どのようにすれば、質問力を向上できるかについて、今日は考えてみます。

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講師への想いやりを持つ

講師にもよりますが、質問をされないというのは、張り合いのないものです。そんな講師を励ますためにも、まずは自分から質問をしようと考えてください。あなたに続く人たちが、質問をしやすい状況を作ることにもなります。

講義や講演に参加するときは、かならず「自分から質問する」という習慣を持てば、質問することが当たり前となり、質問することへの抵抗がなくなっていきます。例え最初は稚拙な質問しかできなくても、「質問することの壁」が取り払われることで、質問の質を高めてゆくことに心が向かいます。質問力を高めるための最初の一歩です。

質問を考えながらメモをとる

私が講義や講演を聴く立場にいるときは、その内容について、逐一メモにとることはしません。それは、メモを書くことで記憶から消去されてしまうからです。むしろ、重要な情報を忘れるためにメモをとるようにしています。そうすれば、新たな知識を得る上でのキャパシティに余裕を持たせることができるからです。

しかし、不思議なもので、完全に「忘れてしまう/記憶から消されてしまう」訳ではありません。無意識の中に重要だと意識した情報は残されています。そして、以前の記事でもご紹介したボーッとしているときに働くデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)によって、知識の断片を整理するときに取り出され、新たな気付きを与えてくれることがあります。

表向きは忘れるためにメモをとるのですが、メモをとることで無意識の中の記憶は強化され、DMNによって引き出されやすい傾向があるようです。

さて、ここでもうひとつ重要なメモの取り方があります。それは、「質問を考えながらメモをとる」ことです。質問は、初回のブログでも書いたとおり、以下の学びのプロセスの一部です。

問いを作る->仮説を立てる-> 仮説を検証する->知識を再構築する->(新たな)問いを作る->・・・

質問を考えるためには、講義を聞きながらこのプロセスを高速に回さなくてはなりません。話しを聞きながらこのプロセスを実行すべく、これをメモに書き出すわけです。

これは相当に疲れますが、講師が何を伝えようとしているのかがよく分かるし、何が自分には分からないのかが見えてきます。そして、自分の仮説を用意しなければなりません。

このようなことをしていると、たとえ質問をしなくても、講師が答えを与えてくれるかも知れません。これは質問して答えてもらったことと同じ効果があります。もしその答えを講師が語らなければ、これを質問すればいいわけです。

これは学びの手段としては極めて有効です。質問を考えながらメモをとることは、自分の知識の構造をアップデートする/理解を深めるための極めて効果的です。

一番前に座る

リアルな会場での講義や講演に参加するときは、できるだけ早く会場に入り、許される限り一番前に座るようにしています。壇上からも後ろからも目立つ場所になるので、「居眠りはできないぞ!」、「途中で抜けられないぞ!」、「質問をするぞ!」と気合いが入るからです。「カタチから入る」ということです。そうやって自分を追い込むことが、質問には有効かも知れません。

オンラインの場合は、「一番前」はムリですから、カメラをオンにすることを心がけています。それは講師に対する礼儀でもあり、また自分を律するためのカタチでもあります。

質問することに興味がなければ、このようなことは無意味ですが、もし、講義や講演を自分の成長の糧としたければ、このような心がけをされてはいかがでしょうか。

もちろん、そのための努力は必要です。しかし、決心はいりません。努力して実践し、カタチができれば、結果として決心は固まります。くれぐれもこの順番を間違わないようにしてください。

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斎藤昌義 著
A5判/384ページ
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN 978-4-297-13054-1

目次

  • 第1章 コロナ禍が加速した社会の変化とITトレンド
  • 第2章 最新のITトレンドを理解するためのデジタルとITの基本
  • 第3章 ビジネスに変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション
  • 第4章 DXを支えるITインフラストラクチャー
  • 第5章 コンピューターの使い方の新しい常識となったクラウド・コンピューティング
  • 第6章 デジタル前提の社会に適応するためのサイバー・セキュリティ
  • 第7章 あらゆるものごとやできごとをデータでつなぐIoTと5G
  • 第8章 複雑化する社会を理解し適応するためのAIとデータ・サイエンス
  • 第9章 圧倒的なスピードが求められる開発と運用
  • 第10章 いま注目しておきたいテクノロジー
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