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「新規事業」に現場が疲弊し、ますます競争力を失ってしまうのはなぜだろう

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「このままではダメになりそうだから、なんか新しいことをしなければ!」

「新規事業」をやることが目的化し、「やることにこそ意義がある」と言わんばかりに勝算のない「新規事業」を打ち上げているなんてことはないでしょうか。

「新規事業」を本気でやろうというのではなく、漠然とした将来への不安に、何かやっとかなければまずいよなぁ、という程度の意気込みしかない取り組みも見掛けます。

そんな場合は、担当する業務の片手間で委員会をつくり、本業が忙しくなれば、そちらが優先され、いつまで経っても、実効性のある内容はまとまりません。「新規事業」という看板を掲げ、検討しているという行為を継続することが目的となっているようにしか見えない会社もあります。

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勝算のある「新規事業」を立ち上げるには、優秀な人材を現場から引き抜き専任で「新規事業」開発に当たらせることも必要です。ここで言う「優秀」とは、必ずしも「過去の成功者」ではありません。例えば、次のような行動が取れる人は、新規事業開発に向いているかもしれません。

  • 社外の活動に積極的に関わりを持ち、同業種、異業種に幅広く人脈を持っている人
  • テクノロジーやビジネスのトレンドに関心を持ち、広範な知識を持っている人
  • わかりやすい、美しい資料を手早く作ることができる人
  • 必要を感じれば、組織や立場を越えて人を集め、ミーティングを開催できる人
  • 感情的な言葉ではなく、論理的な言葉で、物事を批判できる人

志の高さ、行動力、視野の広さ、人望、説明力、巻き込み力、論理的思考力などの特質が必要になるように思います。

年齢も様々な、「未来の成功」に向けた物語を描ける人材です。そのような取り組みは、経営トップの強い意志と事業部門の責任者の決断が欠かせません。兼任や片手間で済まされる話しではないのです。

新規事業には、顧客が魅力的と感じられる「物語」= Social Storyとそれを収益に結びつける「物語」= Business Story がなくてはなりません。

前者Social Storyの肝は、「世のため、人のため」を考えることです。どんな技術を使うのか、自分たちに何ができるかを考える前に、何処に課題やニーズがあるのか、どうすれば生活や仕事が楽になり、便利になるのか、世の中が良くなるのかを徹底して議論し、そのあるべき姿を明確に示し、そこへ至る物語を描き出すことでしょう。

後者Business Storyの肝は、お客様が「払いたい」と自発的におもえるような物語を描くことです。例えば、オンライン・サービス・ビジネスであれば、次のようになります。

  • 無償で顧客を捕まえ多くの機能やサービスを必要とする場合は有償にする料金設定
  • 機能やサービス・人数に応じたきめ細かな料金設定
  • ユーザー数や企業規模に応じた多段階の料金設定

などが考えられます。つまり、越えるべき料金のハードルのひとつひとつを低くし、幅広いユーザーの裾野をカバーできること。そして、ユーザーの必要を喚起しつつ、こちらから売り込むことなくユーザー自身の意志で、より高額なサービスを利用するような物語を描き出すことでしょう。

名ばかりの「新規事業」で無駄に資源を浪費し、「始めたからやめられない」、「売れる代物ではないのに売らざるを得ない」、「必然性がないのに既存の事業に無理して組み込む」の類は、現場を疲弊させ、ますます競争力を失わせることになります。

<参考> 新規事業開発や事業改革への取り組みが、優秀な人材の流出を招く

何のために、そして、それがどれほどの事業上の価値や影響をもたらすのかを熟慮し、必要な経営資源を配分してこそ、「新規事業」に成功のチャンスが与えられるのです。

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