eMarketerが、米国のオンライビデオ視聴率に関する調査レポートを発表した。それによれば、2011年現在、米国の総人口の50.5%にあたる1億5千800万人のユーザがオンラインビデオを視聴しているということだ。ただし、年々増加率は低下して行き、2010年に11.3%だった増加率が、2015年には4.2%にまで落ち込んでしまうと予測している。

それでも、2015年には全人口の60.1%にあたる1億9千5百万人のユーザがオンラインビデオ視聴することになるわけだから、米国のオンラインビデオ市場はかなり魅力的な市場だと言っていいだろう。

また、この数字は米国の全人口に対する割合であるため、インターネットユーザに限定すると当然シェア率はもっと高くなる。2011年現在で68.2%、そして2015年には76.0%まで上昇するというから相当なものである。

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 ■ 米国のオンラインビデオ視聴者数に関するトピック

  •  1億5千8百万人:2011年現在のオンラインビデオ視聴者数
  •  50.5%:2011年現在の全人口に対するオンラインビデオ視聴者数の割合
  •  68.2%:2011年現在のインターネットユーザに対するオンラインビデオ視聴者数の割合
  •  1億9千5百万人:2015年時点のオンラインビデオ視聴者数
  •  60.1%:2015年時点の全人口に対するオンラインビデオ視聴者数の割合
  •  76.0%:2015年時点のインターネットユーザに対するオンラインビデオ視聴者数の割合


では、米国のインターネットユーザは、オンラインビデオでどんなコンテンツを視聴しているのだろうか。一番多いのは、テレビ番組などのプレミアムコンテンツで、2011年現在、米国のオンラインビデオ視聴者の49%が視聴しているという。そして、2015には62.8%まで拡大すると予測している。そして、次に人気が高いのが映画で、2011年現在、米国のオンラインビデオ視聴者の49%が視聴しているという。そして、2015年には54.1%まで拡大すると予測している。

テレビドラマや映画がオンラインビデオの中心的なコンテンツになって行くだろうという予測にはある程度納得させられる。米国では、NetflixやHuluがすでに多くの会員を集めることに成功しており、ここに新たにグーグル、アマゾン、アップルなどのビックネームが参入してくることになる。

競争が激化することは間違いないが、その代わり各サービスがしのぎを削ることで、質の高いコンテンツが増えて来るというプラス効果ももたらしてくれるはずだ。米国のオンラインビデオの視聴数が、会員制の有料プレミアムコンテンツを中心に増大して行くことはまず間違いないだろう。そして、2015年にはその勝者がもしかしたら決まっているかもしれない。

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では、米国のオンラインビデオ視聴者は、一体どんなデバイスを利用してテレビドラマや映画などのコンテンツを視聴しているのだろうか。ここでも、スマートデバイスがPCの代わりにシェアを拡大し続けるという調査結果が出ている。

2011年現在、米国の総人口の14.4%にあたる4千500万人のユーザがモバイルデバイスを利用してオンラインビデオを視聴している。そして、この割合は、オンラインビデオ全体の視聴者数の増加率が年々低下して行くのとは逆に、年々増加して行く傾向にあり、2015年には、全人口の24・0%にあたる7千8百万人のユーザがモバイルデバイスでオンラインビデオ視聴することになるとeMarketerは予測している。

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 ■ 米国のモバイルを利用したオンラインビデオ視聴者数に関するトピック

  •  4千5百万人:2011年現在のモバイルを利用したオンラインビデオ視聴者数
  •  14.4%:2011年現在の全人口に対するモバイルを利用したオンラインビデオ視聴者数の割合
  •  28.5%:2011年現在のオンラインビデオ視聴者数に対するモバイル利用者数の割合
  •  7千8百万人:2015年時点のモバイルを利用したオンラインビデオ視聴者数
  •  24.0%:2011年時点の全人口に対するモバイルを利用したオンラインビデオ視聴者数の割合

  •  40.0%:2015年時点のオンラインビデオ視聴者数に対するモバイル利用者数の割合

 

eMarketerによれば、モバイルを利用したオンラインビデオ視聴者数を牽引するのはスマートデバイスになるとのこと。スマートフォンとタブレットそれぞれのデバイスが、急速に拡大して行くと予測している。2011年現在、モバイルからのオンラインビデオ視聴者の90%がスマートフォンを利用しており、この数字は2015年には98.5%にまで拡大するとのことだ。

一方で、スマートフォンよりも画面サイズが大きく、Wi-Fiで利用される機会が多いタブレットが、オンラインビデオを視聴するためのデバイスの主役となることも疑いようがないだろう。オンラインビデオを視聴するインフラ環境として、もはやWi-Fiは必須となりつつある。

テキストや写真よりもファイルサイズが大きく動作が重いビデオをまともに視聴するとなると、どうしても電話回線ではもの足りない。より高速なWi-Fi環境がどうしても必要になってくる。特に、テレビドラマや映画などのフルタイムレンジのコンテンツを視聴するには、Wi-Fi環境がなければ話にならない。

rhythmが発表した2011年3Qのレポートによれば、iOSデバイスの方がAndroidデバイスに比べてWi-Fi利用率が高く、中でもiPadは98%と、Androidの35%、iPhoneの55%を大きく引き離しているということだ。この数字だけを見ても、いかにiPadがオンラインビデオの視聴に適しているデバイスかということがわかる。

あくまでも予測になってしまうが、ニュースなどのショートタイムのコンテンツはスマートフォンで視聴し、テレビドラマや映画などのロングタイムのコンテンツはタブレットで視聴するといった利用シーンが一般的になるのではないだろうか。スマートフォンとタブレットに関して言えば、1人のユーザが両方のデバイスを所有するケースが多いことから、こうした使い分けが当たり前になってくるはずだ。

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オンラインビデオのトラフィックを時間帯別でみると、iPadは夕方の6時から11時までの間に平均を大きく超えて利用されていることがわかる。テレビのゴールデンタイムとほぼ重なっていることから、iPadが家庭のテレビ視聴時間を奪っていると考えることもできる。いずれにしても、iPadを中心したタブレットが、オンラインビデオ視聴率増大において大きな影響力を持っていることは、もはや否定のしようがない事実となっていると言っていいだろう。

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伊藤 靖

ビムーブ株式会社代表取締役。
青森県弘前市出身。太田区蒲田在住。動画配信の事例を紹介します。

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