Roller Babies以外のエビアンのバイラル動画広告をまとめてみた
エビアンのバイラル動画広告と言えば、このブログでも度々取り上げている「Evian Roller Babies 」を真っ先に思い浮かべるのではないだろうか。世界で最も視聴されたオンライン動画広告としてギネスに認定されたり、YouTubeからテレビCMへという逆パターン現象を引き起こした成功事例として紹介されたりとか、とにかく話題に事欠かないバイラル動画広告だ。最も成功したバイラル動画広告として、いろんなブログやウェブサイトの記事でも取り上げられているので、知っている方も多いのではないかと思う。ただ、バイラルに成功したエビアンの動画広告は、なにも「Evian Roller Babies 」だけじゃない。他にもバイラルに成功した面白い動画広告がいくつかあるので紹介したい。
■ evian baby inside
・公開日:2011年4月14日
・視聴回数:1,240,126回
・シェア件数:26,481回
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facebook:25,493回
twitter:851回
blog:137回
この「evian baby inside」は、今年の4月14日に公開されたばかりのエビアンの一番新しい動画広告だ。1ヶ月間で120万回以上視聴され、2万6千回以上もシェアされていることから、バイラルに成功したと言って何の問題もない動画広告である。ところが、バイラルに成功した動画広告なのにもかかわらず、最近あまり話題に上ることがなくなってしまったように思える。
理由を考えてみたのだが、一つは「Evian Roller Babies 」のような爆発的なスタートダッシュに成功しなかったからなのではないだろうか。動画の内容自体は、ベービーの体がプリンとされたTシャツを着た人が、入れ替わり立ち替わり登場してくるという、前回からのベービー路線を引き継いだ非常に面白い内容になっている。
実は、この「evian baby inside」だが、最近になってまた少しバイラルしていくスピードが加速してきはじめてきたような気がしている。Viral Video Chartの24時間ランキングでも、時々TOP10に顔を出して来るなど、ここ最近の勢いは以前までとは明らかに違ってきている。直近のデータでは1日に800回近くもシェアされており、明日発表予定の週間ランキングでは、TOP20に顔を出してくる可能性もある。
※先週はTOP20以内にランキングされていない。
以下の図は、今日の18時現在の「Evian Roller Babies 」と「evian baby inside」の統計情報画面をキャプチャーしたものである。「evian baby inside」のここ最近のシェアされる回数が、ここにきて増えてきていることがこのグラフからも読み取ることができる。一方、英語でシェアされる割合が50%以下となっているのが気になる。「Evian Roller Babies 」のように、英語でシェアされる回数の割合がもっと増えてくると、バイラルしていく加速ももっとスピードアップしてくるはずだ。
この「evian baby inside」だが、エビアンの公式サイトにアクセスすると、ウェブカメラを使って同じような動画を作成することができる。是非試してみてほしい。
http://www.letsbabydance.evian.com/
■ Evian Roller Babies Interview
・公開日:2009年7月21日
・視聴回数:1,597,788回
・シェア件数:10,801回
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facebook:10,737回
twitter:14回
blog:50回
この「Evian Roller Babies Interview」は、一番好きなエビアンの動画広告だ。企画の内容としては、「Evian Roller Babies 」以上だと個人的は思っている。ベービーに大人の声をかぶせ、インタービューに答えさせるという発想が最高だ。何回視聴し直しても笑えるバイラル動画広告なのだが、肝心の数字はそれほどでもない。視聴回数の160万回という数字は、他の企業の動画広告と比べても決して低い数字ではない。バイラルに成功した言ってもいいだろう。ただ、同時期に公開された「Evian Roller Babies 」があまりにも凄過ぎる結果を残してしまっただけに、比べるとどうしても見劣りしてしまう。
エビアンは、次にどんな動画広告を出してくるのか、いま一番期待されている企業だといってもいいだろう。今のベービー路線をこのまま継承してくるのか、それともまったく今までとは違う新しい路線の企画を打ち出してくるのか、想像するだけでもワクワクしてくる。実は、最近バイラル動画についていろいろ調べていたら、ちょっと意外なことに気がついた。今回取り上げたエビアンはフランスの企業だし、5月10日のブログで紹介したT-モバイルはドイツの企業だ。動画を視聴しているユーザは米国が一番多いはずなのに、米国以外の企業がバイラル動画広告の世界をリードしているというのが不思議だ。
これから熱い毎日が続く夏がやってくる。コカコーラとペプシが、あっと言わせるようなバイラル動画広告を出してくることを期待している。