行きつけの音楽バーがiPodバーになったら嫌だな
音楽を結構大きな音でかけてくれるバーが好きで、都内に何件か行きつけの音楽バーがある。種類もロックバー、ソウルバー、ジャズバーといろいろあって、その時の気分や一緒に行くメンバーによって使い分けている。都内には、探せばいい音楽バーが結構あるんです。
中でも、JR蒲田駅から歩いて1分もかからないところにあるロックバー「ジャーニー」は、自宅に帰る途中に立ち寄れるという気軽さもあって、よく出没する店の一つ。このジャーニー、蒲田近辺にお住まいの音楽ファンにはお薦めです。
このジャーニーには、気にいっている点が二つある。一つは、いろんなジャンルの音楽をかけてくれるところ。一応60~70Sのロックがメインなのだが、ブルース、ソウル、ジャズ、ボサノバと何でも揃っていて、リクエストにも気軽に応じてくれる。
コアなファンにしてみればちょっと節操がないと思えるかもしれないが、私のようにいろんなジャンルの音楽が好きな人間してみれば、その日の気分で聴きたい音楽をリクエストすることができるので、これほど有り難いことはない。
もう一つ気にいっている点は、全部アナログだということ。CDは、客が持ち込んでリクエストでもしない限りかかることはない。客がいなければ、レコードの片面を通しで聴かせてくれる。アナログを聴いて育った世代には本当に嬉しい限りだ。
どうして音楽バーのことを急に書きたくなったのかというと、ニューヨークから帰ってきた友達が、ニューヨークではiPodで音楽を流すiPodバーなるものがあって、結構人気があるという話をしていたから。
iPodバーか。。。確かに店側にしてみれば、場所は取らないしレコードの出し入れも必要ないので、簡単でいいのかもしれない。
私も、今ではiPodなしでの通勤なんて考えられないし、仕事中でもiPodをスピーカーにつないで音楽をかけているほどだ。iPodで音楽を聴くことは、もう生活の一部になっていると言ってもいい。
そんな私だけど、行きつけの音楽バーがiPodバーになってしまったら、店に通う回数は減ってしまうだろうな。なぜなら、iPodで音楽を聴くのは、通勤途中や会社にいる時だけで十分な気がするから。私なんかは、音楽バーにいる時くらいはiPodから開放されたいと思っている部類なので、音楽バーのiPod化には反対。
かったるいと言われてしまうかもしれないが、次はどんなレコードがかかるのだろうと、マスターがレコードを替える時のほんのちょっとした間をワクワクして待っているのが好きだ。もちろん酒を飲みながら。