マイミク以外の関係が必要だって最近思う。。。
ミクシィを使っていて真っ先に不便だなと思ったのは、人間関係がマイミクに限定されてしまうこと。もちろん友達ならマイミクで十分なわけだが、人間関係ってそう単純じゃない。どちらかといえば、友達以外の人間関係の方が多いはずだ。
企業に属していれば上司、同僚、部下、取引先という関係があるし、会社を離れれば先生や師匠、家族、親戚なんていう関係がある。良く考えてみると、普段から付き合いの多い人間って、意外に友達とは無縁の関係である場合が多かったりもする。
たとえば、皆さんのマイミクに、本当の友達って何人いますか?「私のマイミクはリアルでも付き合いのある友達だけ」っていう人も中にはいるだろうけど、ほとんどは純粋な意味で友達とは呼べない人と、仮想の友達関係を意味するマイミクという人間関係を結んでいるのではないだろうか。僕もその一人で、さっき数えてみたら、マイミクの中に友達と呼べる人間は3人しかいなかった。
ということで、僕だけかもしれないが、最近マイミク以外の関係が設定できればいいなと思っている。マイミク、マイ仕事仲間、マイ先生、マイファミリーなどの人間関係が自分で簡単に設定できて、その人間関係の公開・非公開も選択できるというのはどうだろうか。
たしかにメモという機能がちょっと前に加わっていて、本当ならばそこに詳しい関係を入力すればいいんだろいうけど、今からじゃ面倒くさくて全てを入力する気になんてならない。絶対に自分で人間関係を設定できた方が便利だ。
僕は、友達以外の人間関係を取り入れるSNSが増えてくると予想している。特に、ビジネスSNSの分野でこの傾向が強くなるはず。なぜなら、ビジネスの世界は「私」と「友達」という1対1の関係だけではなく、複数の人間関係で成り立っているから。
たとえば、人材紹介を目的としたSNSなら、求職者を「私」とした場合、企業を紹介するコンサルタント、人材を紹介して欲しい企業の人事担当者、同じ求職者といった人間関係が最低でも必要になる。「私」と「友達」といった単純な人間関係だけでは、サービスそのものが機能しない。
僕が運営している音楽を扱うSNSも同じ。アーティストである「私」と「友達」以外に、アーティストの「ファン」という関係がこれに加わる。アーティストにとっては、「友達」よりも自分を応援してくれる「ファン」の方が重要なわけで、この「ファン」の数が人気のバロメーターにもなるわけだ。
ファンにしても、「友達」ではなく「ファン」として区分されることで、お気に入りのアーティストの応援にも自然と熱が入る。あとは、同じアーティストのファン同士が「友達」関係を作ればいいのだ。
時々、「本当にこんな単純な人間関係だけでいいの?」って思うような、人間関係について何も考えていないようなSNSに出くわすが、人間関係を大事にしないSNSは成功しない。これは、社内利用のSNSについても同じ。会社の人間関係がすべて「友達」で片付けられるなんて、どう考えてみてもおかしい。
※ 参考データ
■ マイミク: ミクシィ内で友達関係が成立したユーザーをそう呼ぶ。マイミクの数を競いあったりして楽しむこともあるようだ。