Web 2.0を捉える視点(3)
「Web 2.0企業のコアコンピタンス」は全部で7つあります。内容は以下の通り。
① パッケージソフトウェアではなく、費用効率と拡張性の高いサービスを提供する
② 独自性があり、同じものを作ることが難しいデータソースをコントロールする。このデータソースは利用者が増えるほど、充実していくものでなければならない
③ ユーザーを信頼し、共同開発者として扱う
④ 集合知を利用する
⑤ カスタマーセルフサービスを通じて、ロングテールを取り組む
⑥ 単一デバイスの枠を超えたソフトウェアを提供する
⑦ 軽量なユーザーインターフェース、軽量な開発モデル、そして軽量なビジネスモデルを採用する
そして最後に、重要なのは、すべてに平均的であるのではなく、特定の分野に突出していることと結んでいます。「Web 2.0の原則」「Web 2.0のデザインパターン」「Web 2.0企業のコアコンピタンス」で言っていることは、異なる視点から見ているため、微妙に表現や解釈が違っています。結局、それぞれのWeb 2.0を捉える視点を整理して、自分なりに解釈することが必要になってきます。
私は、Web 2.0をセミナーや勉強会で説明する時、いつも具体的なサービスを紹介することにしています。その方が、口で説明するよりもわかりやすいからです。フォークソノミーにしてもマッシュアップにしても、「Flickr」や「Virtual Places」などの具体的なサービスを見ることで、理解が早まります。聞いている方の反応が違うんです。だから、私はWeb 2.0を、サービスの視点から整理し直していつも説明するようにしています。それに、Web 2.0には「プラットフォームとしてのウェブ」という大前提があります。もともと、Web 2.0はサービス志向なんです。
私が考えるWeb 2.0をサービスの視点から捉えた特徴は以下の通りです。
① ロングテールを実践している
② 独自性のあるデータベースを管理している
③ ユーザーを信頼し協力を得る
④ サービスの仕様を公開する
⑤ 永久に進化し続ける
⑥ サービスを組み合わせる
⑦ 複数のデバイスでの利用を想定する
⑧ リッチなウェブアプリケーションである
詳細はまた次回で。。。
≪つづく≫