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リスナー、アーティスト、ビジネスの3つの視点で音楽の未来を考えます

プレイリスト(オリジナルCD)のプレゼント

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昨日は大学のアイスホッケー部後輩の結婚式でした。
京都の円山公園内にある長楽館という昔の洋館風の会場であり、こだわりの強い2人の手作り感あふれる式と披露宴でした。結婚式はその長楽館の階段の踊り場のようなところで人前式として行われこれまでに見た事ないような雰囲気のある式でしたし、披露宴の料理も原産地まで相当こだわったチョイスでおいしくいただきました。

そんな感じでとても心温まる披露宴~二次会だったわけですが、その2人のこだわりが特に表れていたのが引出物と二次会参加者へのプレゼントでした。

まず引出物は参加者の名前から一字を取ってオーダーメイドで作られた、石でできた印鑑。これが京都らしく風情があってすごくかっこいいのです。名前の一文字だけど実印として使いたいぐらいですね。

前に別の友人の披露宴での引出物が、新郎新婦がそれぞれの人をイメージして選んだ本とブックカバーだったんですが、その時もすごく感激したのを覚えています。その人だけへパーソナライズされたプレゼント、しかも友人のお勧めというのはそれだけで嬉しいですね。ちなみにプレゼントされた本の作家はファンになってその後何冊も買って読んだので見事にリコメンデーションの効果もあったというわけです。

そしてもう二次会参加者へ会の最後に送られたのは、何と2人がそれぞれの人生で聴いてきた思い出の曲を集めたオリジナルCDでした。音楽に関わる仕事してて言うのも何ですが、こういうのはJASRACも大目に見てほしいという気はします。きっとアーティストが選ばれたCDを観たら納得しますよ。なんて法的には難しいのは重々承知していますが。

その著作権の問題はさておき、自分のプレイリストを公開したりプレゼントしたりするのは自分を誰かに伝えるにはすごくいい方法です。昔はよく自分にとってのベストアルバムをカセットに録音したりしていましたが、それを誰かと交換したりするのは楽しかった思い出があります。音楽がデジタル化すると物理的なモノとしての所有感は薄れますが、プレイリストを作るのはほんとに簡単になりましたね。

これからはアーティストとリスナーの距離感が近づくだけでなく、プレイリストのように、リスナーのクリエイティビティが作品に色をつけるということがどんどん起こってくるような気がします。

というわけで、今日のBGMは、monstar.fmで"結婚式"といキーワードが付いていた楽曲です。
歌っているSamは、実際に日本で結婚式で歌を歌う仕事もしているミュージシャンです。

今日のBGM "So Good" by Sam Jones

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