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リスナー、アーティスト、ビジネスの3つの視点で音楽の未来を考えます

米Amazon.comがMP3で音楽配信を開始予定

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米Amazon.comが、MP3(DRMフリー)で音楽配信を開始するようですね。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/17/news024.html

これは、先日EMIがDRMフリー(著作権管理技術が実装されていないコピー可能なファイル形式)で楽曲を提供すると発表したことにも繋がっており、Amazonの参入により、DRMフリーで音楽を提供するということが一般化する可能性がより高くなったことを意味します。

Amazonのような既存の大企業がこういった発言をすれば注目されますが、米国では多くの配信サイトが既にMP3で有料の配信を実施しています。例えば、アップルのiTunesStoreに次ぐ売上をあげているe-Musicは、全曲MP3でしかも月額固定のサブスクリプションサービスを展開しています。

ただし、このAmazon.comのMP3フォーマットでの音楽配信は、逆に言えばDRMを義務付けているメジャーレコード会社にとっては参加できないネックになるとも言え、Amazonとしては思い切った選択をしたことになりますね。他のメジャーレーベルが賛同して続けば、Amazonはファーストムーバーとしての利益を得るでしょうし、逆に他社が追随しなければ、Amazonの規模の会社にとっては大きく意味のある売上にはなっていかない可能性もあります。

ちなみに日本では、MP3で本格的に有料音楽配信をしているところはまだあまりないので、そういった意味でも、monstar.fmの取り組みは今後評価されてくるだろうと、期待を込めて思っています。

今日のBGM♪ "Progressive " by ieYAS
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