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商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その18 外にでかける前の準備

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海外旅行・出張危険回避講座
(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その18 外にでかける前の準備

(1) まずそのホテルの住所のカードを何枚か手に入れ、自分の財布、胸のポケット、ポシェットのポケットなどに入れる。通常は名刺大のカードをフロントに置いている。
 出かけた後で、ホテルの名前を忘れてしまい、
「私のホテルはどこでしょうか?」という質問をすることは非常に滑稽だ。タクシーにアチコチ回ってもらっていると、ホテル観光になってしまう。これは費用が掛かる。

(2) 出かける前に、ホテルで、近くに、あるいはその街に危険な場所があるかを必ず尋ねて、地図に印を付けてもらうこと。危険な場所を聞くと、邪推して、余計にその場所に行きたがる人もいるかもしれないが、米国ではまさに危険な場所であることが多い。白人(日本人も含まれることがある)が、そこに入っていけば、「毟(むし)ってください。奪ってください」と言っているようなもの。

(3) 荷物はショルダーバッグ1個
首を通して、肩から掛けるショルダーバッグかボシェットに、必要なものを全部入れて出かけよう。カメラは首からぶら下げないで、ポシェットに入れておこう。私はカメラの紐の端は、ナスカンやタックルで、バッグのショルダーストラップに留めている。
街を歩くときは、ガイドブックや地図をにらみながら歩くと、「はーい、私は初回訪問者で観光客でーす」と言っているようなもの。絶好のターゲットとなる後を付けられて。油断したところで、パカッとやられる。
地図は、必要な時に見て、さっとバッグに入れること。

(4) 私は現地では、今まで私が30年ほど前から使ってきた、ボコボコになった空の財布に、必要な現地の通貨の現金と、クレジットカード1枚、ドル現金50ドル程度、パスポートコピー、そしてホテルの住所名刺を入れて、右ズボンポケットに入れる。
死んでも、間違っても、ズボンの後ろポケットには入れない。ズボンの後ろポケットに入れていれば、「どうぞ、持っていってください」というもの。
あれは、スリの先生の模範演技の犠牲になる。財布の上端が見えていなくても、プロのスリは、分かるそうだ。

(5) フランス・パリ、イタリア・ローマ、英国・ロンドンの大都会では、ポケットの財布の外から大きな安全ピンで財布を拘置してしまい。(自分の)手も簡単に入れられないようにする。私と一緒に日本から出張したり、観光すると、日本出発前に、コンビニで安全ピンセットを配られることになる。

(6) 私は主要な通貨ごとに、専用財布を決めている。
  ① ドルキャッシュと、ドルのトラベラーズチェック(TC)の入った専用財布。
 ② ユーロキャッシュの専用財布
  ③  韓国ウォンの財布(この中にはソウルや釜山の地下鉄のICカードなども入っている)
 ④ その他、中国、台湾、タイ、その他の国々通貨など、それぞれに様々な財布を割り当てている。
 ⑤ 硬貨用の小さながま口、更に現地外出用の財布である。
 ⑥ 日本で使っているばかでかい財布

 したがって、タイに行く時は、タイのバーツの専用財布と、小銭のがま口、そして空っぽの現地外出用財布を持って行く。
 こうして、財布を通貨ごとに分けているので、日本を出る前の準備が簡単である。外に出かけていく時には、これらの専用財布は持ち出ない。あくまで現地外出用財布に必要金額とカード1枚だけで出かける。
 日本の財布も、現地専用財布も、ホテルの部屋の金庫か、ホテルのフロントの貸金庫に入れて出かける。
 部屋に金庫が無い時は、チェックイン後できるだけ早めにフロントの貸金庫を借りること。みんなが借りると、空きが無くなることもある。

 パスポートは、持ち歩かない。ただ、海外の国々によっては、パスポートの携帯を義務づけるところもまれにある。また、通貨の交換にパスポートが必要なこともある。通貨の交換を終えたら、さっさとホテルの部屋の金庫に入れるか、小バッグに入れて、ホテルに預けるのが良いだろう。
 通常はパスポートの最初の写真の入ったところのコピーで十分に間に合う。(査証の厳しいところは、査証の頁と入国の日付などの証明の頁)が要る。

 盗られるものを持ち歩かなければ、基本的には心配は要らない。しかし、危険地帯に入ったり、危険な夜の地域では、ホールドアップをする前に、ズドンと相手を撃ち殺しておいて、無力化して、金目のものを探って、盗っていくという順序が逆の犯行がある。麻薬中毒患者の強盗殺人がこの方法を取る。

 
ポイント 
 今回は、上記の内容すべてが、ポイントです。


アイデアマラソン一口メモ
 アイデアマラソンは哲学だ。思考したものを書き留めるだけのことだが、それが引き起こす思考効果は、極めて強く、毎日、何かを考えて書き留める行動を取っていれば、まさに自己主体的哲学のプロセスだと思う。
自分の思いついたことを、思いついた時に、書き留めて、見直すこれだけで、人生が大きく変わってくるというのはすごい。
ぜひとも、開始されるとよいだろう。若い時に始めれば、始めるほど良い。

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