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新鮮な体験、未来の予見 Global Summit of Women 東京

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27年目でやっと日本に来たGlobal Summit of Women 世界女性サミット に行ってきました。3か月前のブログで、昨年の紹介イベントについて書きましたが、そこで見聞きしたものを大きく超える体験でした。何が印象的だったか:
・数十か国からの多彩な参加者
・レベルの高い議論と参加者
・未来志向の前向きな基調
・フランクにつながり合うカルチャー
・Youth=大学生を無料招待するプログラム
・普通に男性の登壇者や参加者も
・参加者も運営側も、強い生命エネルギー
などがあげられる。

セッションのトピックは色々あったが、GSWを象徴する内容の一つであるGender Intelligenceについて少々:

一つは、同じことを言っても女性と男性で受け取り方は大きく異なる傾向がある。上位25%の成績の女性社員Aさんに、上司が「あなたのパフォーマンスはとてもよいですね、この調子でやってください。でも、最近やったプレゼンテーションの出来は今一つ。がんばって下さいね。」とフィードバックし、ほぼ平均点の成績の男性社員Bさんに、上司は「あなたはそこそこのパフォーマンスで、よくも悪くもないってところかな。だけど、先日のプレゼンはよかったね。その調子を続けて下さい。」とフィードバックしたら、どうなるか?

Aさんは、職場に戻って、「どうだっけ?」という同僚たちに、「私ダメみたい・・クビになるかも」と肩を落として語り、一方Bさんは、「評価上向きで、昇進するかも」と元気に語ったとか。これはデフォルメしすぎかもしれないが、女性は悲観的な受け取り方、男性は楽観的な受け取り方をすることが多い。こうした違いを理解した上で、マネジメントをしないと、うまくはいかないのだ。

もう一つは、賃金の差=pay gap。男性より女性の方が、アメリカで17%、ドイツで16%低く、アジアではもっと差がある。これは、一つには、スタート時点の報酬決定に起因する。全く同じレベルの男性と女性が、就職時に決まる報酬に差がある傾向が広くみられるのだ。女性は、相対的に低い報酬でもそれを受け入れて職に就くことが多い。すると、同じパフォーマンスで昇給しても、スタートが低いから、男女の差はだんだん拡大していくことになる。

こうしたことを理解した上で、じゃあどうすればよいかを習得し、Gender Intelligenceを上げていくことが、これからのマネジャーに求められることなのです。こうした未来をつくるための議論が、GSWでは多くされました。なお、キャシー松井さんもアドバイザーであり推薦するカタリストという組織の方も登壇してましたが、Gender Intelligenceなどのサポートを提供してくれます。

NTT Data GermanyのCFO, Ilka Frieseさん:pay gapを示してます。なお、WIN(Women Inspire NTT Data)なるイニシアティブのリーダーです・・日本のNTT Dataでは想像し難いことを実践されてますね。「Accelerating STEM for Successful 21st Century Careers」セッションにて

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日本では、「女性活用」といった視点がまだ主だが、時代遅れの感は否めない。これって、男社会のままで、女性という人的資源を活用しましょう、という視点でしょう。それでは、Gender Intelligenceを磨いた、Inclusion Leadership、つまり多様な人材を率いるリーダーシップには負けてしまうでしょう。グローバル時代には、性、民族、宗教など異なる人々が経営の前提になるが、それに多くの企業は準備ができていないどころか、何をどう準備すればよいのかすら知らない、というのが実情では? そもそも日本開催までに二十何年も経たないとできないのも、日本スポンサーの出遅れも、お寒い印象。

なんと8か国語をサポートの同時通訳

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小生は、過去の参加者に声を掛けていただいたのと、女性起業家メンターでもあり、参加しました。ちょびっとでもサポートした起業家が、世界のリーダーたちとともに登壇するのを見るのは素直に嬉しいものです。

「Accelerating Entrepreneurship」セッション:Ready forの米良はるかCEOのプレゼン。

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苦労話をストレートに話される海外からのスピーカーに圧倒されました。日本だとそういう話もそこそこにとどまることが多いですが、家族内のバトルとどん底から立ち上がった様をリアルに語る方々には感動を覚えました。

「Stepping from the Brink: Recovering from Business Setbacks」セッション:苦難を乗り越えたレジリアンス体験が語られ圧巻。

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GSWは、学生さんを無料招待して、一部のセッションやネットワーキングディナーなどに参加してもらってます。参加者によると、大学のホームページになんか出ていたので調べて応募したとか、大学はなにもしないが他の活動で人づてに知ったなど、いずれにせよヤル気のある大学生のみなさん。積極的な昭和女子大は学校ホームページに募集を載せ、バスを出して送り込んだとかいう話も。

「YOUTH FORUM Tech-Based Enterprises」に集まった大学生のみなさん:エニタイムズ角田千佳CEOら女性起業家がプレゼン。

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Youtuを応援する森まさこ議員と大学生たち

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最終日ディナー:各国のグループがすごかったです。自国の歌を十数名でアカペラ合唱するグループもいたり・・・

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最終日ディナー:各国文化のデモンストレーションが賢覧・・・それにノって踊る人も多数。

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各国に装束が映えて、すばらしいパーティーでした。初日は赤坂の迎賓館で行われ、雰囲気も最高。小生は一人だけ男子の和装で参りました・・・記念撮影を何人かにリクエストされ、国際交流してきましたよ。GSWではマイノリティーな男ですが、まさにinclusiveなカルチャーで、とても気持ちよく楽しく過ごせました。男ばかりのイベントではなかなかこうはいかない。プレイステーション4のSanta Monica Studioの開発VPが来年また会おうねと言ってくれたり、いい感じのコミュニティだなと思いました。なお、日本では九州勢が目立っていて、GSWのあとに北九州でイベントをやるなど、積極的なメンバーが何人も。彼女たちは、昨年のGSWワルシャワにも参加していて、継続したコミュニティになってるのがいいですね。

人とのつながりの面では、初対面の方ともよい話ができ、知り合いともあらめてよい議論ができるなど、コネクト&リ・コネクトにとてもよい場でした。ボランティアで企画運営されたみなさん、感謝です。

参考記事 「世界女性サミット」 女性活躍を企業の成長力に : NIKKEI STYLE 5/29/2017

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